もしかして・・・??
今日は近所の森でコルリの♂に遭遇してからは惰眠をむさぼっただけ。で、あまりにもひまなもんで、ネットで鳥ブログなんか見てると、やはり今春は航路で奴が撮影されていたということを知り、某サイトを見てみると、載ってました。
はあ、これがねえ。と拝見したものの、これなら俺がついこないだ近くで撮った個体も言えるんじゃないの?と撮影画像をおもむろにチェックしてみると・・
・・???もしや???
なんか怪しい羽写っとるぅー(TωT)
ってなわけで、皆さんにご覧になっていただきたく、GWの綺麗な小鳥たちが巷をにぎわす今日この頃にマニアックな話題をぶり返してみるKYな若者鳥屋一名。というわけで、お時間のある方は続きをどうぞ。コメント大歓迎です。というかセカンドオピニオン的なものをかなり期待しています。ステハン使用してもいいです。
時は2012年3月24日。わたくしめは風邪気味のなか大洗を発ったフェリーの甲板の上で鼻水垂らしながら海鳥を観察してました。午前11時ごろ、魹ヶ崎を通過しようかというときに今まで出ていたハシブトウミガラスなどとは違う小型で黒っぽいウミスズメ類が船の脇から飛び立ちました。
まあこんな感じ。ある程度の方ならこの写真でエトロフとたぶん識別できると思います。私もそう思ってました。
ちなみにこの2羽が同種かどうかはわからないが、同種の可能性はある。
さて、一羽が潜っちゃいました。上の写真とともにこれもノートリ。視野は10倍です。
ここで、左端の個体を等倍拡大すると・・・
なんか見えませんか!?あなたにはこの胸の高鳴りがわかるでしょうか?
波平さんの一本の毛がさらに伸びたようなものが。あの、言っておきますけど、ちまちまとペイントで色付けたりなんかはしてませんよ(笑)念のため。
そうです、噂のシラヒゲウミスズメなのでは!?と。というかもう確定でいいような気がするんですが、勇んで昨秋のモウコみたいになったら恥ずかしいから慎重に行きます。
冠羽だけに目が行くのも素人くさいので他にも。
まず大きさ、翼動。エトロフウミスズメよりも7㎝も小さく、やはりなんらかのjizzの差があると信じたいが、結局そこまで確信めいたものは感じられなかった。
しいて言えば、かなり小さなウミスズメ類に見えた。ただ、私はエトロフを同じような至近距離で見たことはないのでなんとも言えない。比較対照も写ってないし。翼動は・・・、まあウミスズメ類ですよね(汗)
上の等倍拡大。
気になる点はやはり頭部の冠羽で、エトロフなら大部分の個体に太い束状になった短めの冠羽が認められることが多い。ただ、年齢や換羽状況などによりエトロフでも全く冠羽がないこともあるのでは、と思う。違うかもしれないが。
その点、この個体は一枚の写真を除き、額はウミオウムみたいにつるつるに見える。シラヒゲウミスズメの飛翔写真見ると、風で冠羽が後ろにたなびいてたりして見えないこともありますし、遠距離なら写らないこともあるかと思います。ただ、写ってたら強力な証拠になると思うのだが・・・。
うーん、波の大きさからするとけっこう小さく見えるんだが。
上の等倍拡大。
今度は体全体のバランスをうかがえる。一概には言えないと思うが、エトロフがぼってりとしているのに対して、この個体は頭が小さく、丸く見えて、腹もそこまで出ているようには見えない。そのためエトロフとは異なった印象を受ける。ような気がする。首が長く見えるのは伸ばしているからでしょう。あまりあてにはならない。
あとはこれか。
このカットではアレが見える気がする。
嘴の基部から後方に向かってV字に伸びる白い羽。私にはこのカットが一番見えやすいと感じた。「少々強引では?」との御意見もあろうが、私は信じたい。
※画像をクリックして拡大してご覧ください。たぶんそのままでは何言ってるのかわからないと思います。
最後に、あの信じられている識別点。
「下腹~下尾筒が白い・・・」とまことしやかに言われているが、繁殖地での写真を見る限り、そんなの迷信じゃね?と思えてきた。エトロフでも白っぽい個体はいるし、シラヒゲでもスス色はいる。航路では光の反射もあるだろう。というわけでこれは却下。いらない。
この個体はご覧の通り、「エトロフ的」。
→自宅に帰ってちゃんとSIBLEY開きましたが、全くもってOKですね。というか今この写真見ると普通にventと下尾筒白いっすね(汗)この記事書いてた時寝ぼけてました。すみません。
この識別点は使えるかもしれないが、あくまでも「~が白っぽい⇒シラヒゲ」ではなく、「シラヒゲ⇒~が白っぽい」と考えるべき。
シラヒゲと断定するには頭部を鮮明に撮影しないかぎりは無理だろうと思いますね、やはり。この記事がマニアな皆様の参考になれば幸いです。
(追記5/6)
以上です。海域は・・
この30分前に撮影したので魹ヶ崎目前というところです。
一応、翌日同じような海域で撮影したエトロフウミスズメの群れ。手前にチャーミングな冠羽の個体がいますね。中にはほぼ夏羽のきれいな嘴の個体も混じってました。
まあ私は自分の意見を曲げない困ったさんではありませんので、どんどんご意見いただけたら嬉しいです。そのために公開しました。他に有効な識別点や着目点など教えて頂けたらさらに嬉しいです。
それにしてもロクヨンかハチゴローならもっと鮮明に解像していただろうなと思うと、悔しすぎる・・。
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