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2020年8月14日 (金)

タナゴに見た初夏

久々に近場の話題でも。


ここ最近は本格的に体調不良になり、心身ともにお休みする時間が多くなっているのですが、なんとか持ち直してきています。それでも酷暑のさなかですし、無理をせずに生きている状態です。いろいろ思うことはあるのですが、とりあえずは健康を取り戻すことに集中してます。


さて、今年はいろいろと試練の年だと思います。

どなたにとってもそんな年になっているのではと思いますが、私にとっては子供が生まれたり、歳を感じたり、なかなか気持ちが晴れないときがあります。そんな中でも近場であまり無理せずに新しいことがしてみたいということで、タイトルにも書いたとおり水辺に出かけることが多くなりました。時間もあまり気にせずに楽しめるのはいいことです。これは幼い子供がいる家庭では大きい。

偶然にも今住んでいるエリアは海に注ぐ一級河川が何本か近くにあるので、じっくり回ってみると意外にも多くの発見がありました。




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タイリクバラタナゴ / Rhodeus ocellatus ocellatus


実は鳥にハマる前は、淡水魚をよくガサってました。

水辺の生き物や淡水魚の図鑑を見ていて、まず飛び込んでくるのはタナゴの美しい姿でした。


そんなわけで小さい頃は田んぼに水がはられる頃に、よく用水路に行っていたのですが、いるのはギンブナやコイ、タウナギばかりでタナゴはいつまで経っても出会うことはできませんでした。非常にハードルが高い魚だなと子供ながらに感じたものです。そもそも二枚貝に出会えない。あとでわかったことですが、淡水魚を追うには最も向かないような土地でしたね…。

そんなわけでいつしか興味も薄れ、魚自体は好きなものの、大学生になってもタナゴ目的で遠征などということはしなかったのです。当時は鳥しか考えていなかったですし、大学も南関東でしたから。


それが、気づいてみたら、今は身近な場所にも貴重な魚が住んでいることが改めてわかったのです。灯台下暗しとはまさにこのことで、気づいたきっかけというのは、子供が産まれたことで生まれた時間的・物理的な制約、そしてCOVID-19だろう。



このタイリクバラタナゴは、幼い頃に憧れた「The タナゴ」でした。外来種ですが、美しすぎる。この個体は小型ながらも婚姻色を発色していて、本当に宝石かと思いました。赤が控えめですが、そのうちとんでもない紅色した個体にも出会いたいものです。


今のところタイバラしかいないという水域は見つけていない。在来種が多いということも良好な環境が残っている証拠かなと思う今日このごろ。





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アブラボテ / Tanakia limbata


西日本に住む者にとって外せないのが、このアブラボテになります。


かくいう私も一番憧れの強い日淡がこのアブラボテでした。

なんともいえない面構え、そしてオリーブ色、体型。小学生の頃に読んでいた図鑑には「野武士」と形容されていて、野武士の意味もよくわからないままに、このアブラボテのイメージは膨らむばかりでした。


初心者にはこのアブラボテを手に取ることさえもハードルが高くて、初めて釣ったときは本当に嬉しかったです。


そうそう、タナゴ類というのはほとんどすべてが希少種なので、できる限りの配慮はしてます。飼う自信は今のところないので、全部リリース。写真を美しく撮ることを目標に。

ガサガサするほうが楽しいとは思いますが、私は釣っています。もう若くはないし、いろいろと釣りのほうが楽しく感じます。タナゴ釣りというとハードル高いイメージでしたが、初めてみるとそうでもなかった。





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こちらは♀です。

基本的に♀が釣れることが多かったのですが、個体によっては♂のように発色していることもある。水の中での繁殖生態を考えてみると面白いですよね。





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こちらは小型の♂。

繁殖期も終盤なので婚姻色は薄れているのかもしれませんが、私はこれくらいの状態が好きです。



水系によっても婚姻色に差が出るのが、Tanakia属でありまして。





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こちらは別水系のアブラボテの♂です。

婚姻色は控えめですが、ここの水系ではこれくらいの個体しか見られなかった。

オリーブ色味が少ない代わりに、紫色が角度によって強く出ることがあるので、独特の美しい色だと思います。





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ヤリタナゴ / Tanakia lanceolata


アブラボテと同じ属の美しい種類です。この個体は婚姻色控えめなので、いつかはバリバリの個体も見てみたいものです。


種類を狙って釣るというのは初心者には難しいですが、環境選択性はやはりあるようで、いくつかの環境で出会いました。


昔、それこそ日淡にハマっていた頃、ホームセンターで購入した記憶があります。長生きしましたが、あの個体はどの水系だったのだろう。今となっては日淡を気軽に購入する気は起きませんが、当時は憧れが強かった。。




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シロヒレタビラ / Acheilognathus tabira tabira



タナゴ釣りを始めた頃、どうしても出会いたい種類がいました。それがこのシロヒレタビラ。

昔は恐れ多くて、絶対に不可能だと勝手に思っていたくらいの高嶺の花でした。


そう思う人は多く、人気の種類です。確かに気持ちはわかるな、というほど釣り上げた瞬間の色は美しいです。


このシロヒレタビラの美しい姿を求めていろいろ回りましたが、今季はこれにて終了。またいつかもっと美しい男前なシロヒレタビラを拝みたいものです。♀は比較的釣れるのですが、♂はなかなか難しい。




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カネヒラ / Acheilognathus rhombeus


季節は移り変わり、カネヒラの季節になりました。


私が体調不良でくたばっているときにも、繁殖期に向けて日に日に美しくなっているのだと思うと、なんだか感慨深い。

また婚姻色バリバリの個体にも出会いたいなと思います。


何年か前に琵琶湖周辺でガサって、手にとったのが初めての出会いでした。あのときの感動は忘れない。大昔、カネヒラにも相当憧れていたなあ、と思います。



タナゴの世界は奥深いし、まだ垣間見たレベルに過ぎない。あまり釣りすぎるのは良くないと自覚しているので、その気持ちを忘れずにいたい。いまたくさんいる場所でも、本当に油断はできないと感じる。

ゼフィルスと一緒で、今では「タナゴいそう」と直感でわかるようになりつつありますが、また視野が広がったなと素直に嬉しい。


意外と身近な場所にも宝石は潜んでいるし、人知れず命をつないでいる。それを決して絶やしてはいけない。





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