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2020年8月30日 (日)

NEOTROPICA #11

Dsc_9871
シロヘラコウモリ (Honduran White Bat / Ectophylla alba)



ここはコスタリカ・カリブ海側低地熱帯雨林。

特に国立公園や保護区でもなさそうだが、道路脇から森へ入っていく。案内役は現地に住むナチュラリスト。

森の生き物すべてが友達というふうに、次から次へと隣人に挨拶していく。自然を敬愛する、気取らない姿勢は見習うべきものがある。


短時間だったが、案内してもらったなかで印象的だったのは、かの有名なシロヘラコウモリ。私が本種を知ったのは高校生物の図録だったか、はたまたもっと幼い頃の図鑑か何かだったか。


ヘリコニアの葉をきれいに折って、集団でねぐらをとる。左上に写っている噛み跡が外からでも比較的目立つので、探しやすいかもしれない。別の場所では昔使われていたと思しき、空のねぐらもあった。とはいいつつも、IUCNのレッドリストでNTなので、多くはないです。私もこのとき以外は見ていません。分布は中米のみで、英名の由来であるホンデュラスのほかにニカラグア、コスタリカ、パナマの低標高~中標高に生息しているようです。


白いもふもふとした姿が非常に印象的ですが、露出している皮膚の色がえらく黄色いですよね。LEDライトを弱く当てているので、その影響はあるかもしれないですが、普通に黄色いです。なんだか不思議だなあとずっと思っていたのですが、英語版のウィキに面白いことが書いていました。



このシロヘラコウモリは果実食で、特にイチジクを食べるようです。フルーツバットといえば、オオコウモリに代表されるような大型種が多いのはイメージとしてわかると思いますが、それもそのはず世界一小さな果実食のコウモリの一つとのことでした。


そのイチジクに含まれるカロテノイドのルテインが皮膚を黄色くしている原因らしいです。遊離型のルテインを体内でエステル型のルテインに変化させて皮膚に沈着しているとのことですが、人間はこのような生合成ができない。

生合成の仕組みが判れば、ルテインを多く含む黄斑の病気である、加齢黄斑変性症の治療のヒントになるのではないか。そういったことも近年言われているようですよ。あまりエビデンスがなさそうなので、ヒットするのは健康食品のサイトばかりですが…。


夜行性のようで、昼間は眠そうでした。すこしお邪魔してそそくさと退散。興奮させてはいけないので、感動の声もひっそりと。マクロレンズの玉ボケが、少し暗くなりかけた熱帯雨林の木漏れ日を思い出せる写真となりました。



他にもコスタリカの愉快なコウモリをどうぞ
↓↓

NEOTROPICA #2


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