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2020年2月

2020年2月22日 (土)

探す楽しさ

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セトウチサンショウウオ Hynobius setouchi


さて2月ももうすぐ終わる頃ですが、私自身は相変わらずダメダメであります。でも、そんな人間でも夢が叶うときもあります。

SNSを見ていると才能あふれる若い世代が眩しいですが、そんななかで私もぜひ見てみたいと思っていたのが今の時期が旬の小型サンショウウオ。とくに昨年の衝撃的な論文の翌シーズンということもあるのか、一回の遠征で数種まとめて見てしまう方もいるみたいでただただ震えるばかり。そんなわけで、西日本に住む者としてはどうしても見たい生き物だったのです。地元にも確かに生息しているということもわかっていたのもあり。


私自身はと言うと、サンショウウオ童貞といってもいいくらい弱小。むかーしむかしに、なぜだか夏の渓流の岩の上でお散歩しているオオダイガハラサンショウウオを文字通り大台ケ原で見たっきり。あとは、これもむかしヒガシヒダの生息地を案内していただいたのみ。止水性は1種も経験無し。

でも周知の通り、乱獲・売買が非常に問題になっている分類群で、初心者には非常にハードルが高い。ただでさえ、開発や環境変化に弱いのに、もう嫌になってしまう。それでも、最近は地元の生き物を隙間時間に探すことが多く、以前からの憧れもあったので、いろいろマップを駆使し、探索を繰り返していました。


探索をしていて感じたのは、単に湧き水があるだけでは無理で、水場自体の条件もさることながら、背後にある林が健全に保たれているかということも重要なのかなと。非繁殖期以外は林に住んでいるわけで。宇宙から見た地形だけでは判断できないので実際に歩いてみるしかない。地形的にはクリアしていても、多くのシビアな条件をクリアしていないと生息していない。


そんな地道ともいえる探索をしばらく重ねていたのです。微妙にかすりはしたものの、半ば諦めかけていた頃、ようやく憧れのものを見つけることができました。





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一度は通り過ぎていた溝を、帰り際に念の為ひざまずいて覗いてみると・・、ありました。

いろんな感情が押し寄せてきますが、一番強かったのは、「うーむ、こういう環境か。。」というじわじわくる感覚。こういう時間のかかる地道な探索はしばらくしていなかったので、感動も大きい。高校生のうちは足も限られるし、地元を極められるチャンスが多いと思いますが、大人になるとどうもね。。ずるい手や楽な方法、刹那的な快楽を求めがち。



確かに私がサンショウウオだったとしても、ある程度は安心できそうな場所でした。卵嚢は片手ほどの数を発見し、一定数生息しているのだなという印象。


同所的にアカハライモリもいた。実を言うとアカハライモリも見つけたエリアでは希少。


こんな感じで、久々に生き物を自力で見つける喜びを味わっていたのです。苦労すればするほど感動は大きい。



この写真もですが、ついにミラーレスを導入しました。感覚的に撮るだけではダメなので、いろいろ試しながらやっていこうと思います。導入して一月ほどですが、確実に従来の一眼レフより勝る場面はある。うまい具合に使い分けて、今まで撮影を諦めていた情景を撮ってみようと思います。


2020年2月 9日 (日)

異国のトンボ

前回よりは新しい環境に慣れてきていますが、依然としてうまくいかないことばかりです。

まあ、なるようにしかならないですから。そう考えるしかないです。失うものも、得られるものもたくさんあります。


諸事情で、写真整理する時間がまとまって取ることができているので、この前の遠征時のまとめもはかどっています。これも成果のうち。


鳥はもちろん、他の見どころもたくさんあったカンボジア。

カンボジアの国土のうち印象的なのはトンレサップ湖に代表されるような湿地帯です。ということは、トンボも多いということです。


滞在中に20種以上のトンボを見ていたとわかりました。日本で記録のある種もいました。この池は水底で沖縄と繋がっているのではないかと思うほどの池もありました。

特徴として感じたのは、インドシナからマレー半島に広く分布する種がほとんどだが、個体数が多い。ということでした。




Neurothemis-tullia
Neurothemis tullia


和名はネグロトンボ。これは♂です。台湾には分布するようですが、個体数は少ないみたいです。

小型のトンボで、飛翔力は強くなく、良好な湿地環境に生息していました。これはとある有名な寺院の池で撮影したもの。





Neurothemis-tullia-female
Neurothemis tullia


はい、こちらは同種の♀です。これは田んぼと湿地帯が隣接する草地で観察。

♂とはまた違った美しさがありますね。




Diplacodes-nebulosa-male
Diplacodes nebulosa


こちらも同じく小型で、翅に模様がある種。和名はツマグロヒメトンボとされるサイトがいくつか。この個体は♂。

和名の通り、ヒメトンボと同属です。ただしヒメトンボよりもさらに小型。水田環境に比較的多く見られるのではと思いました。





Diplacodes-nebulosa-female
Diplacodes nebulosa


同種の♀です。こちらもなかなかおしゃれ。

上の2種は場所によっては混生していました。少し紛らわしくなる。






Diplacodes-trivialis
Diplacodes trivialis


ちなみにヒメトンボもいました。見かけたのは1ヶ所。

ハラボソトンボも別の場所で見ましたが、ハラボソトンボのほうが普通種だと感じました。このへんは南西諸島とも感覚が似ている。



このように広域分布種がほとんどでしたが、多種の普通種がたくさん見られる環境こそ最も貴重なのです。そういう点では素晴らしい国でした。




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