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2019年8月

2019年8月25日 (日)

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Lesser Crested Tern / Thalasseus bengalensis



やっと秋の気配も感じつつありますね。

いろいろあって欲望に忠実に鳥を見に行っておりません。昨年はかなり行ったが、今年は鳥に関しては控えめ。そんなわけで最近も歯ぎしりしながら見送った鳥がいくつか。人生何も壁がないうちに走るだけ走ったほうがいいです。いつ動けなくなったり、死ぬかなんてわかりませんから。


私自身はここ何年かでめまぐるしく変化し、いろんな選択を迫られ、ひとつひとつ向き合っている。だから後悔はないが、振り返ったり、周りを見渡したりすると、ぐずついたりすることも結構ある。いまも課題だらけの中で生きている。自分なりに正しく生きるように努力しているが、バランスを取るのに必死になっているかもしれない。人間として迫られる成長と、自我の精神面での成長の間に乖離があるのだろうと感じたりもしている。



思えば、最近はフィールドに出過ぎていた。悪いことではないが、あまりにも上手い具合に年中動けるように興味の対象を設定したものだから、自分自身ブレーキをかけることが難しくなっているかもしれない。学生の頃は決してそうではなかったのに(自分が生きている地域をマイフィールドと思えず、理想と現実に失望し、引きこもってただけかもしれないが)。


社会人になってからは尋常ではないレベルでフィールドその他に恵まれていたと言わざるを得ない。形に残った仕事もいくつかあったし、今見返しても新鮮。




いったん小休止、あるいは休止して、振り返ってみるのもアリかもしれない。惰性に支配された段階から距離を取ることで、何か見えるかもしれない。

そんなことをふとおもう。

いまこうしてやっと昔の自分が見た、国内外の景色や生き物を見返す気分になっているが、当時は全くそんな心の余裕がないほど突っ走っていた。



だから、ひとつずつ思い出す目的で、昔の写真を載せていこうと思う。年末の記事には登場しているが、カテゴリーを作成していない場所を優先する。




トップ写真は2014年、学科の親友と卒業旅行に訪れたオーストラリア・ケアンズだ。

当時の私は国家試験を控えていたというのに、エクアドルへの単独行を計画していた。それが突然行くことができなくなって打ちひしがれていた。まあ、なんというか未熟。ひたすら。


そんな私に与えられたのは学科の友達との卒業旅行。一生に一回の貴重な機会。ほんとにバカな私は、同じくらいバカ(と私が勝手に思っている)な友と、もうひとりの友人に半ば呆れられながらケアンズを旅したのです。

昔からコーディネートには自信があるので、計画その他はすべて任された。真っ先に目的地にあげたのはミコマスケイだった。ミコマスケイは鳥好きにはあまりにも有名な場所なので、高校生ぐらいから知っていたと思う。

結果、海にはまったく入らず、鳥ばかり追いかけ、記憶が定かでないが、私だけで小さな船に乗り換え、島を軽く一周することもした。さすがにスピードが出ていたので撮影どころではなかったが、島の全景は見渡せた。友人たちはもちろんスノーケル。私もしたいけど、たぶんあと一生に20回チャンスがあっても、海に入るのは一回くらいだろう。それくらい鳥バカには天国でした。



そのときの一枚です。初めて間近で見るベンガルアジサシ。少し大きくなった雛を成鳥が取り囲み、行進しているような様子に出くわした。あまりのピュアな光景に無心に写真を撮っていたと思います。



当時、相手もおらず、遠征のたびに後ろめたさを感じながら鳥ばかり追いかけてた私。まるでビッグイヤーのふとっちょな主人公のようだ。素晴らしい場所で出会う、そこでの生命の営みをただただ見ていた。このときもなんとなくそんな気分だったかもしれない。




今となっては、、、  みたいなこと世の中たくさんある。



2019年8月11日 (日)

四川のブルーポピー

Meconopsis-balangensis

Meconopsis balangensis



暑すぎて外に出る気が起こらないのです。

こんなときは夏山ですよね。昨日の仕事帰りも駅には山に行く人で溢れかえってました。うらやましい。


といいつつも、今年は早池峰山に行くことができたので、もう無し。昨年は白馬に行きましたね。夏山が恋しいですが、過去の写真の振り返り程度に留めておくのです。



今から数年前の7月中旬、鳥目的で中国は四川省に行きました。

鳥としてはベストシーズンとは言い難く、同行者には少し申し訳なかったのですが、密かに楽しみにしていた高山植物は盛りでした。鳥が良い、まだ雪が所々残る時期はオオヒエンソウなどは見られるのかもしれないが、お花畑はないと思う。


日本からも花目的のツアーで有名な山域に行ったのですが、事前に聞いていたとおり道端に普通に咲いているのです。一番の目的はそう、青いケシ。ヒマラヤまで行かなくても見られる。


中国というのは壮大なもので、標高4,300m程度の峠を超えるように二車線の車道を作ってしまう。伊吹山ドライブウェイみたいな感じで。そんなところの山肌でヤクが放牧されていたり、ヒマラヤハゲワシが飛んでいる。道端には雑草のように高山植物が咲き乱れ、トップのブルーポピーもその一つ。目立つので車窓からでも確認できます。



晴れることはめったにないのではと思いますが、この日は晴れていました。峠を越えたところにそびえる四姑娘山もきれいに見ることができました。




おまけで鳥も。鳥もいろいろ見られるのですが、一番マニアックだったのはこれ。





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ウスベニタヒバリ / Rosy Pipit


の幼鳥。

成鳥もいたので、おそらく本種かなと。標高をさげたところにはビンズイもいました。

いわゆる昔のチョウセンタヒバリ。日本で見ずして、繁殖地で見てしまいましたが、いいですよね。ここで標高3500~4000mくらいだと思います。さりげなくお花畑にいるのがすごい。後ろにボケてるのはシオガマの一種ですかね。




また行ってみたいです。いつか。



なんか暑い夏の時期にはあってるので、また小出しに記事にするかもしれません。この旅では蝶、花、鳥、風景、料理などたくさん新鮮なものに出会えました。痺れるような四川料理ももちろんですが、山登りのあとに出してもらったスイカの味は未だに忘れられない。




2019年8月 4日 (日)

今年の夏は

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ヒメシジミ Plebejus argus



お久しぶりでございます。このブログも始めてから10年が経過いたしました。

今まで続けてこられたのも読者の皆様のおかげです。ありがとうございます。これからも自らの軌跡として、細々と心に浮かんだことをしたためていけたらなと、思っています。




思い返せばなんでブログを始めたかというと、当時サークルの春合宿で西表島でタカサゴモズを見つけて誰かに言いたかったからでした。。

私なんぞ無所属の小物中の小物で、大学での専門も鳥類学ではないものですから、周りになかなかそういうひとがおりませんで。

自分で見つけた珍鳥の嬉しさから戯れに始めて、10年が経つとは思いませんでしたね。始めて間もない頃の記事ではマダラシロハラミズナギドリの観察記録なんかも載せてたり懐かしいです。




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ミドリシジミ Neozephyrus japonicus


もともと生き物は全般好きでしたので、大学では鳥ばかり追いかけてましたが、やはりマイフィールドを持って、身近な生き物を追いかけたいなという思いで、今の環境に移り住んできました。

結果、自身の幅も広げることができたので、ひとまず満足です。




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チョウセンアカシジミ Coreana raphaelis


話を元に戻します。


いつの間にやら30も過ぎて、なかなか目新しい生き物に出会うのも大変っちゃあ大変ですが、まだまだいろいろいるなあと思います。

やはり日本の生物多様性は豊かです。一生かけても飽きることはないでしょう。



今年は冒頭のヒメシジミを中国地方で見ることができたり、ミドリシジミを自宅近くで観察することもできました。お世話になった方々には感謝申し上げます。

そして、東北に行く機会にも恵まれ、憧れのこの蝶にもなんとか出会うことができました。6頭ほど見つけることができて嬉しかった。



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オナガシジミ Araragi enthea


オニグルミの妖精にもやっと出会えたのです。腰をやらかしましたけどね!もう若くもないんだなと自分に言い聞かせました。

でも、局所的に多産する様子は本当に不思議でした。植物と虫の関係は考えてみてもわからないことが多いです。





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ハヤチネウスユキソウ Leontopodium hayachinense


そして憧れのこの花にも!

憧れのKさんとご一緒できたのは本当に嬉しかったです。また早い季節にもトライしたいものです。





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カトウハコベ Arenaria katoana


なにげにこういうのも好きでして。ホソバツメクサのほうが多かったですが、場所によっては本種が群生しているところも。

蛇紋岩大好き。






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マヤラン Cymbidium macrorhizon


こちらも今まで夏バテで見ていなかった生き物シリーズ。

ほんと言うとランにはどっぷりハマりたいですが、なかなかね・・・。

このときも腰をいわせそうでしたが、回避しました。





振り返ってみると花や虫を愛でる爺さんみたいな記事になってますが、今の私をよく表しているのでよいかなと思います。

この前、実感しましたが、もう私は厳しい鳥屋の世界では生きていくことはできないなと思いました。私なりにやっていけばいいかなと思います。ほどほどに。

もうこの歳になると周りを見渡したときに、同年代でもかなり差が付いてるなと思います。変わらない人もいれば、変わっていく人もいる。私はどちらかというと後者。生き物の趣味についても言える。自分で気付かないうちに、体力や気力、こだわりが弱まってたり、一方でほかのことに手を出してたりする。卒後5年、ブログを始めて10年、ライフリストを数え始めて15年、鳥を見始めて20年ほど。生き物が好きなのは物心ついたときから。だからこそ死ぬまで追いかけたいし、追いかけ方は変えてもいいかなと思う。悔しさや妬みもないことはないが、比較してもキリがない。たやすいことではないけど、勉強することをやめずに日々生きていこうと思います。




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