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2015年11月 9日 (月)

輝ける晩秋

紅葉も里の方に下ってきて、いよいよ冬も近いですね。春や初夏もそうですが、秋もあっという間です。


いつの間にか秋の渡りも終わり。今シーズンは関東の方はなかなか良かったみたいで。関西はちょくちょくあったようですが、鳥目的ではどこも遠くに行かんかったです。。それよりかは今まで見たことがなかった生き物に焦点を当てて、近場を回ってました。そんなわけで、秋も深まった9月下旬~10月の写真でも。





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ハマベノギク Heteropappus hispidus subsp. arenarius


・・・海浜性の植物を求め、海の方にも出ましたが、最盛期が終わってて少し寂しい。飛来アカネも少し探してみたが、タイリクアキアカネのみ。飛島でオナガアカネを見ていたのが懐かしくなった。





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アケボノソウ Swertia bimaculata


・・・あるかなあと思って湿地に入るとちょうど咲いていました。西日を浴びて美しかった。





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エゾビタキ Muscicapa griseisticta


・・・昔はこの時期なるとお決まりの都市公園で間近で見るのが楽しみだった。地方に住む身となった今では、あの辺いるんじゃないかなあと当たりをつけるところから。分散してますが、割りと来てますね。山地のほうではサメビタキもそこそこ見かけました。あとは千羽はいるのではないかというアトリの群れとか。この辺の山々では長期滞在はしないだろうが、意外な鳥が通過してるのだろうなと最近は思う。見る人がいないだけで。





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アカアシチョウゲンボウ Falco amurensis


・・・貴重な情報をいただき、最高のシチュエーションで見ることが叶いました。やはり日本海側の平野ならば、ある種の鳥はどこでも狙えるのだなと実感。。人知れず渡来している鳥は多いのだろう。

何年か前にわざわざ飛行機でチャレンジしたことがあったが、そのときは叶わなかった。今回短時間ながらも観察することができたが、全く雰囲気の異なる鳥だった。飛翔時の色合いはすごい。いつか自力で成鳥を発見することを夢見ながら、秋風に乗ってやってきた珍しい旅鳥がいる田園風景を味わっていた。





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イヌワシ Aquila chrysaetos japonica


・・・いつ見てもいいものです。広い山域を移動してるだけに本格的に追い駆けるには大変だが、嗉囊が膨らんでいるのを見ると、狩場の特定とかもしたくなってきます。。





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シルビアシジミ Zizina emelina


・・・チョウも寂しくなってきたなということで、ちょいと南へ。ミヤコグサが点在する堤防で細々と。近頃、ソーラーパネルの敷設が盛んだが、見に行ったポイントも時間の問題かもしれない。あれだけの勢いで進んでいるのを見ると、何か裏が有るのだろうと考えざるを得ない。





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アオイトトンボ Lestes sponsa


・・・湿地性植物な豊かな池沼に何箇所かお邪魔したが、そのような場所ではアオイトトンボも多い。秋の光に繊細さが際立つ。






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オオキトンボ Sympetrum uniforme


・・・あまり予想してなかったので、5、6頭が飛び回る光景が最初は信じられなくて、自信を持てなかった。何気ない環境にも豊かさが残っているのは、この地方の特異的な一面だろうと思う。一方で、近世の開墾・開発にあたっては苦労してきた土地なのかもしれないな、と思ったり。





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ナニワトンボ Sympetrum gracile


・・・実はこの不思議なトンボを見たくて、いろいろうろついていた。なかなかコツがわからなくて苦労していたが、別件で訪ねた場所で幸運にも複数頭の♂を確認できた。予想していない場所で出会う生き物というのは嬉しいもので、シチュエーションを頭に叩き込んでおいた。南西諸島や海外で似たような種に出会うこともあったが、この複眼の水色の美しさはどの種もかなわないだろう。





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トウカイコモウセンゴケ Drosera tokaiensis


・・・ぶらぶら湿地の秋の花を探していると、ふと目に入ったピンクの可憐な花。おおっ?というのが、地面に目をやった瞬間におおっ!。

粘液球をたくわえた独特の葉から伸びるひょろりとした花は、モウセンゴケとは思えないほど美しい。存在は長い間知っていたが、思いがけずタイミングよく見ることができた。昼食を食べに戻って、再び西日の中で撮影しようとしたら、花が見事に閉じていて二度びっくり。





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イヌセンブリ Swertia diluta var. tosaensis


・・・昨年、存在を認識して以来、心待ちにしていた本種の咲く季節。秋の低い日差しのもとで花を撮影するのは難しいが、じっくり味わいながら一人きりで何時間もファインダーをのぞいていた。すばらしいの一言だった。写真はまあ、課題はありますな(笑)







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ノビタキ Saxicola maurus


・・・太陽が尾根の向こうに沈み、一面のススキがひんやりと静まり返る。そのさまには深い淋しさを覚えるが、小さなつぶやきとともに道を先導してくれるノビタキは最後の生き物の気配な気がしてくる。センブリもすでに種子をつけていて、また半年後に息を吹き返す高原を思いながら帰路についた。






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キトンボ Sympetrum croceolum


・・・もういよいよ霜月が近くなる頃、小春日和のなか大急ぎで狙いのトンボを見に行く。道すがらの田んぼを突き抜ける農道からは、連結したアカネ類が大量に飛んでいるのが見え、期待が膨らむ。

産卵場所となっていた池では数ペアが行ったり来たりしながら、岸辺近くをよくホバリングしていた。そんな忙しい時間もほんの僅か。秋のフィールディングは時間が限られるので、それゆえに余計命が輝いて見える。






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センブリ Swertia japonica


・・・今まで来たことがなかった山域で、まだ咲いている株に出会ったが、雰囲気が異なっていて興味深かった。なんだかひょろい。こんなものなのだろうか。もしかしたら暖地ではこんな感じなのか。





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ムラサキセンブリ Swertia pseudochinensis


・・・日本人好みであろう、センブリ属。ご多分に漏れず、私も最近わざわざ見に行くくらい好きである。ハッポウタカネセンブリと同じく、蛇紋岩地帯で見られるというこの壮麗な花を見に行かねばならぬ。今年の秋はそう強く思っていた。現地に着くと、拍子抜けするぐらい群生していたが、いやいや少し外れた場所を歩き回っても全く無い。花の近くに転がっている深緑色をした鈍い輝きを放つ石を手に持ちながら、地質と植生の深い関係に思いを巡らす。

どこか、似た雰囲気を感じるヒメセンブリもいつかはこの目で見ないと。。と思いながら来年以降の登山計画も妄想していた。



こうなると、これからの長い鬱屈としたこの季節、南へ逃亡して、ヘツカリンドウも探し求めたい・・・。探求心や新しいものへの欲求というのは底なしですな。


とりあえずは冬への気持ちの準備でもすっかなあぁ。仕事もがんばらないとね・・・。

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