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2013年5月

2013年5月27日 (月)

野駒

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ノゴマ (Siberian Rubythroat / Luscinia calliope



忙しいときも暇な時もあり、慌ただしいですが、今年は春の渡りを体感できただけでも幸せでした。

2週目週末の飛島では1日目は雨で、なかなか気分が乗らなかったのですが、個体数は多く、いろいろと探し回りました。


そんななかある藪から、聞いたことあるけどなんだっけなあという囀りが聞こえて来ました。たぶん、ノゴマだろうなと思いながら藪の中を見てみると元気に囀っていました。私に見つかってしまって、何フレーズか歌ったあとは消えてしまいましたが。

恥ずかしながら、ベストシーズンの北海道に行ったことがないので、ノゴマが目立つ場所で囀っている場面に未だ出くわしたことがない。だから囀りをいつも忘れがちなのかもしれない。そのうちいろんな生き物と絡めてのんびりと6月~7月に行きたいものです。



というわけで、私はノゴマというと南西諸島で越冬している個体とか、離島で渡りの時期に見る個体ぐらいしかいまのところ経験がありません。そういうときは割りと潜行性があって、見にくい場合が多い。ただ、ノゴマの場合は越冬期や渡り期でも、ふとしたときに外に出て囀るイメージがあるので、他のロビン系よりは見やすいかもしれない。



ところで、潜行性がある鳥のことを海外ではよく“Skulker”(スカルカー)という。だから、日本人以外の鳥屋さんと鳥の話をするときはこの単語を使うとスムーズでいい。同じ感じで動詞型は“Skulking”です。



最近の私はこのSkulkerを見つけ出すことに命をかけていると言っても過言ではない。東南アジアの熱帯雨林ではかなり植物が茂っていて、こそこそやっている鳥が多い。チメドリ類やヤイロチョウ類などいろいろいるが、そういうSkulkerを見つけ出すことを覚えてしまうと、その見つけ甲斐にやみつきになってしまうのです。たいていは全くでてこず、イライラするんですが、あの手この手で色んな手口を試しているうちに、ひょいっと出てくる瞬間がたまらないのです。まあ、天候や明暗、季節でやり方を変えなければいけないルアーフィッシングやフライフィッシングに似ているかもしれない。


そういうわけで、海外で探し方を鍛えているうちに、日本の離島などでもどうやって探せばいいかというのが少しずつわかってきたような気がします。こういう五感を駆使した探鳥こそが、真の探鳥で、また生き物探しの原点である気が致します。


ただそれに伴い、かつて識別にかなり情熱を傾けていた自分は薄れつつあるのが少し残念かもしれない。識別力はかなり減退してしまった気がする。知識も自然と減ってきているかもしれない。人間というのは変わっていくもんで、終わりというのは見えないですね。


ただ、鳥と駆け引きをしていると、なんだか本当の意味で「生き物」と遊んでいる(こっちの勝手な思いですが)気がして、最近は楽しいです。





*つい先日70000アクセス達成いたしました。読者の皆様ありがとうございます。これからも御笑覧いただけると幸いです。




2013年5月22日 (水)

Phalaropes

Phalaropes

アカエリヒレアシシギ(Red-necked Phalarope / Phalaropus lobatus) &  ハイイロヒレアシシギ(Red Phalarope / Phalaropus fulicarius




ところで、先々週末に山形県の離島に行って来ました。いつもの皆さんがいらっしゃらない時に僕一人で行くのは少々心苦しく思いましたが、就活の本格化を前に、行ったことのなかった2週目にはぜひとも行っておきたかったのです。来年には社会人になる予定で、どこに住むかもまだわかりませんし、もしかしたら学生時代最後かも・・・と思いながら行って来ました。



島では超弩級の珍鳥はいませんでしたが、内地ではとっくに見られなくなったツグミやアトリ、マヒワなどの冬鳥がどっちゃり道端とかにいて、やっぱり島はいいなあ。。と。それに加え、夏鳥も増えてきていたようで、個体数は多かったです。個人的にはささやかな成果もあって、満足しました。今度いつ来ることができるかはわかりませんが、必ずまた再訪したいと思いながら帰路に着きました。



そんな少々さみしい思いを抱きながら、帰りの船の上。



この時期の楽しみといえばヒレアシシギ類の夏羽です。たいていは遠くをアカエリヒレアシシギが20羽くらいの群れで飛ぶくらいですが、たまに着水している大群に船が当たると、それはもう幸せな瞬間です。



この時はハイイロヒレアシシギの夏羽もいたので、鳥屋としては嬉しかった。ハイイロヒレアシシギのほうがなんといっても美しさでは上ではないでしょうか。



ヒレアシシギ類はたまに海岸沿いに悪天候を避けたり、弱った個体が来ることがありますが、そういうときが一番楽しい。それほど警戒心もなく、くるくると回りながら採餌する様といい、夏羽の美しさといい、それだけで満足して一日を終えることができるのです。最近は航路でしか見ていないので、間近で久しぶりに見てみたいものです。




2013年5月15日 (水)

夜鷺

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ミゾゴイ ( Japanese Night Heron / Gorsachius goisagi )





さて、僕は長い間この鳥には縁がございませんでした。縁のない鳥というのはまだまだいっぱいいるんですが、海外で鳥を見ていると、Endemic(固有種)や局地的にしか分布しない種に目が行くようになります。そういう観点から見ると本種は僕にとって特別な鳥だったのです。


日本人たるもの、日本あるいは極東にしか分布または繁殖しない種というのはおさえたいものです。ヤマドリやカンムリウミスズメ、コマドリ、ヤマガラ、セグロセキレイ、アオゲラなどなどいろいろいますが、ミゾゴイもその一つ。さらにミゾゴイというのは生息数を減らしており、いつのまにかいなくなってしまうのではないかと危惧されてから久しい。

観察は離島や都市公園がしやすいでしょうが、いつもいるような鳥ではなく、少しは運やタイミングが必要でしょう。外国人の鳥屋さんなんかミゾゴイ見ている人はなかなか少ないのではないかと思う。


まあそんなわけで、やれジャワアカガシラサギだのロクショウヒタキだのクロエリヒタキだのが記録されようが、僕はミゾゴイのほうがはるかにここ数年見たい鳥だった。見たい鳥ナンバーワンだったといっても過言ではない。上に挙げたような種なんぞ世界的に見ればまあしれてますよ^^;


いつ見れるだろうと思っていたら、今年のGWにめでたく見ることができました。それもなかなかのナイスシチュエーションで。都市公園みたく窮屈でなくてよかったもんだ。

ただ、どうしても理解できなかったのは、いた環境だった。たしかにミミズは多そうな場所だったが、ミミズならこの畑だって、あの林道にだっていそうなのに・・・。だから今後出会うとしても予想しないような感じなのかもしれない。渡りの時期でも、この林道なら高確率で見れるっていうような場所がわかればなんと素敵だろうと思うが、まだまだ修行が足らなさそうだ。


願わくは繁殖地でその姿を拝みたいもの。いつか自分だけの秘密の場所で観察出来る日がくればいいなと思います。



アセスは別として、特別な保護対策が取られていない本種。私の老後には日本でどれくらいの数が見られるのか?と最も不安に感じる種の代表です。


この妖しげな雰囲気や美しさを放つ特異な鳥がいつまでも日本の里山でひっそりと生き続けてほしいものだと切に願います。




2013年5月 9日 (木)

チャフィンチ

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ズアオアトリ (Chaffinch / Fringilla coelebs




日常生活に戻るとなんだかとりあえず逃げたくなりますが、今年も概していいGWを過ごせました。まあズアオアトリを国内で見るほどぶっ飛んではいませんでしたが、なかなかいい鳥見できて満足です。


もう国がどうとか、日にちがどうとかはもはや関係ありませんので、今日はイギリスで見たこの鳥。




向こうの方の鳥はなんだか「歌う」鳥が多く、本種もそのうち。日本の鳥というのはそこまで歌うというのはないのでなんだか新鮮なのである。



ズアオアトリの囀りはなんとも表現しがたいので、私が聞いた感じと全くおんなじ囀りを見つけたので、ちょいと載せます。








まあこんな感じで慌ただしくもなかなか美声。地鳴きはフィンチっぽいですが、囀りはなんだかフィンチのイメージからはかけ離れている。




某図鑑によるとイギリスでは二番目に個体数の多い鳥らしいですが、ロンドンの中心の公園ではそこまで多くは感じませんでした。5羽ぐらいを見たに過ぎない。


飛び方とか飛び移り方などのjizzはアトリなんですが、それ以外はなんか違和感を感じざるをえない。飛翔時の模様(翼帯が2本出る)もアトリにそっくりなんですが、静止時の色がきれいすぎるわけで・・・。




いつかまた早春~初夏の欧州の公園に行って様々な鳥の囀りに囲まれてみたいと思う今日このごろ。

2013年5月 1日 (水)

白い弾丸

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アオツラカツオドリ (Masked Booby / Sula dactylatra personata?)



さて、GWももうすぐ後半戦ですが、僕は後半戦は諸事情によりどこへもいけませんので、前半戦を頑張って来ました。


というわけで、4年ぶりに三宅島に行ってきたのです。いやいや、素晴らしかったですよ。

今回は濃ゆいメンツで攻めて来ました。結果、なかなかの成果でした。やはりいいものですね、鳥見は。島での鳥はまたおいおいということで、今日は一番の衝撃だったこの鳥でも。




帰りの航路のだいぶ最後のほうに突如出現したこの鳥。長らく憧れでした。おそらく現時点で確実な国内で見る方法がない種類だと思っているんですが、全く予想していないところで出会ったのでびっくりしました。


思わず甲板を走り回ってしまいましたが、久々にカツオドリ系を堪能できました。船に向かってくるあの姿はたまらないですね・・・。


帰宅してから、そういえばだいぶ大きく見えたなあと思って図鑑を広げるとやはり他の2種とは大きさが違いました。それにともなって迫力もあった気がします。

次列風切とかはボロボロでしたが、成鳥と思われるこの個体。美しかった・・。




これで国内の3種のカツオドリ類は見たことになりますが、世界にはもっと色んな種がいるので、いつか見てみたいものです。




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