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2013年4月20日 (土)

鸚鵡そしてハルマヘラをおもう

大気中の浮遊物質や、他人の目や、いろんなことを気にすることなく、太陽の光をのんびりと毎日浴びていたい。ついでに少しばかりいい鳥も見たい。

ただそれだけのことなのに、なかなかできない。そういう生活が2年ほど続いているが、それにともなって、基本的に若干病んでいる状態が続いているような気がする。別に病気とかではなく、精神的にどこか荒んでいて、日常をやっていく気力が湧いてこない。日光浴びないから当然ですが、まあ対人関係とかいろいろあって。どうせこの生活もあと1年も続かないんですけどね・・・。



まあ、そんなわけで家では勉強とかすることなく昔の写真とか見返しています。音楽でも聴きながら。最近はデヴィッド・ボウイとか。






昨年夏に訪れたままなかなか噛み締める暇がなかったウォーレシアの旅。スラウェシももちろん良かったですが、わずか数日の滞在しか叶わなかった北部モルッカのハルマヘラ島での写真が特に感慨深い。


まあこんなとこです↓



大きな地図で見る


ハルマヘラ島やモルッカなんて地球の歩き方にも載ってなければ、行く人もほとんどいないような島々ですが、爬虫類やペットバード愛好家の間ではまあ有名でしょう。





モルッカももちろんですが、インドネシアの島々には白色オウム、いわゆるバタン類がいくつか野生下で生息しています。ほとんどの種類が乱獲や生息地減少で数を減らしていて、CITESに記載されている種も多いです。日本で有名なのはコバタンですが、このコバタンも野生の個体を見るのはかなり難しくなってきています。北部スラウェシで運良く一個体見ることができましたが、上空通過したのみ・・。大体はこんな出会いだと思います。バタン類は。


オウムというとあまりにも馴染みのある愛玩鳥ゆえ、アフリカや南米とかのどこか遠い国にそこそこの数が生息しているのかな?というのが普通の人が思うようなことでしょうが、実際はそうでもなくインドネシアやフィリピン、オーストラリアに細々と暮らしています。オーストラリアのキバタンなどはかなりの普通種のようですが、大半はやはり絶滅危惧種ですね。ペットとしてはかなり歴史のあるほうなので、もう仕方のないレベルでしょうが、これ以上狩猟圧がないことを祈るばかりです。




日本では住宅事情により不人気、アメリカでは人気な種類にタイハクオウムやオオバタンがいるようですが、これらもインドネシアのかなり限られた島々にしか生息していません。




昨夏のハルマヘラではそのタイハクオウムを幸運にも観察することができました。タイハクオウムはハルマヘラおよび周辺の島にしか生息しない、北部モルッカの固有種です。




2012年9月2日。あの日は朝に北部スラウェシのマナドを発って、昼過ぎにモルッカ諸島のテルナテ島に到着後、スピードボートで隣のハルマヘラ島に渡った。


宿に着いてさっさと準備したあとは早速鳥見に行ったわけだが、この日の午後は何度思い返しても神がかっていた。昨年一年間で間違いなくナンバーワンの日だった。すごすぎてあの時は理解できなかった。




平原のなかの木に止まっていたズアカミカドバトに目を奪われながら、少し標高を上げると、しばらくして車が止まった。見晴らしのいい谷のような場所で、上空を行き来するような鳥が見られるのだろう。風景は日本の西表や奄美を少し思い起こさせた。


しばらくするとあのモルッカガラスが飛んだ。遠かったのが残念だったが、白い虹彩も確認できた。


しばらくすると何やら白っぽい大きめの鳥が遠くを飛んでいることに気付く。ん?コサギか?と思ったりしていると、1羽がこちらの方へ飛んできた。




Dsc_3611



そう、まさにタイハクオウム (White Cockatoo / Cacatua albaだったのだ。


羽ばたきはサギ類くらいで比較的ゆったりしている。下面の黄色が美しいですね。

夢中でシャッターを切っているとどんどんこちらに向かってくる。





そうこうするうちになんと見上げるような木に止まった。






Dsc_3642


コバタンやキバタンのように黄色の冠羽はないが、迫力だけは負けない。




この巨大な純白の冠羽を上下させる様はなんと表現すればいいのだろう。ただただ感動的だった。





Dsc_3648


そしてこのつぶらな瞳。。




距離は比較的あったが、たぶん我々に対して好奇心もあったのだろう。しばらくマンウォッチングしたのち、どこかへ行ってしまった。






その後また出会うかと思っていたが、この時が最初で最後だった・・・。





この素晴らしい出会いはこの後に続く、モルッカショウビン、モルッカイヌワシ、パプアシワコブサイチョウ、カラスフウチョウ、そしてハルマヘラズクヨタカにかき消されて、感動を実感することがなかったが、今思うとなんという素晴らしい体験だったんだろうと思う。



いつまでもこの平和な島で安心して生きていて欲しいと思ったものだ。


ハルマヘラ島はキリスト教徒2割とムスリム8割の島ですが、1999年~2000年に紛争があり、外国人バーダーが気軽に立ち入れるようになったのはつい最近の話。これとはまた別にニュースにもならないようなちょっとした対立みたいなのが2002年あたりにあったようなことをガイドから聞いたが、正確な内容は忘れてしまった。有名なシロハタフウチョウのレックはそういう紛争のこともあって、番人の家が焼き打ちにあったりと、現在はアクセスが悪い上に、木々も成長して観察しづらい状況である。今新たなレックを探索中とのこと。


話がそれてしまいましたが、昨年訪れたときはそんな紛争のことなんかウソのように平和な島でした。人々の顔はニューギニア系の顔立ちで、ああ、ここは本当にパプアに近いんだ・・・と実感したものです。





ガイドのFB経由で、最近案内したグループと一緒になんとあの幻のハルマヘラクイナとモルッカブッポウソウを観察できたということを知った。やはりあの島は10日はいたいし、それぐらいいないともったいないと本当に思う。鳥だけでは語り尽くせない魅力のある地上の楽園だ。まあニューギニアやメラネシアには似たような島々がまだまだあるんでしょうが、こういった南太平洋の島々に行って少しでも魅力的に思ってしまうと、もう取り返しがつかない。




一ヶ月ぐらいまえにインドネシアの写真図鑑『A Photographic Guide to the BIRDS of Indonesia』を購入しましたが、ハルマヘラで出会った懐かしい鳥達に加え、未踏のニューギニアの鳥達の写真に心奪われてしまった。本当にインドネシアという国は民族紛争もあったり難しい国だが、生物の多様性は本当にすごい。なんていったって現在記録されている鳥類1605種はあのエクアドルに匹敵するのだから。



リタイア後、どこか一カ国だけ、と言われたら、間違いなくインドネシアを攻め続けるだろう。




嗚呼、ハルマヘラ・・・。もう一度行けないだろうか・・・。

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コメント

ひたきさん、ご無沙汰しています。その後、調子は如何ですか?

前回、ひたきさんも調子が悪い中、僕のことまで気にかけてくれて有難う!
おまけにブラックpiyocoまで降臨していて、重ね重ね失礼致しました(^_^;)。

>嗚呼、ハルマヘラ・・・。もう一度行けないだろうか・・・。

どんなに願っても叶わないこともあるけど、 きっと行けます!! そういう望みや心の拠り所が無いと、
やってらんないことが多すぎですよね。 きっと叶うと信じて、前向きにお互い頑張りましょう!
ではでは、良いGWを~!!

>ひよさん

ご無沙汰しております。僕はこの一週間で鳥見に出かけたので少しは元気になりました!やはり外に出て、日光を浴びて、鳥を見ないと調子が狂いますね^^;

ひよさんも年度始めで大変でしたでしょうに、僕が好き勝手な記事書くもんでこちらこそすみませんでした・・・。ブラックpiyocoさん(笑)元気出ました(^^)

ハルマヘラもまた行きたいですが、新しい場所にも行きたくなるので、そういった点で難しくなるかもしれませんね、こういうのは。確かに望みがないと前に進めないと思うので、望みは持ち続けて日々の生活をがんばらないとですね。いつも気にかけていただき本当に感謝です。

今年は渡りも好調のようですので、そちらでもいい鳥が見られますように。


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