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2013年3月24日 (日)

自信家な歌い手

Dsc_7056

ウタツグミ (Song Thrush / Turdus philomelos




気分を変えて欧州の鳥。



分かる人には分かるし、分からない人には全く分からない話ですが、PINK FLOYDという英国のサイケレディック/プログレッシブロックバンドがあります。UKロックファンなら知らない人はいないと思いますが、まあ私の同年代で、知ってるという人には出会ったことはありません。名前はおぼろげながら聴いたことはあるという程度。まあリアルタイムで生きてないとこういうのは知る機会はありませんからね。


彼らが1969年にリリースした『More』というアルバム(同名映画のサントラ)の中の最初に「Cirrus Minor」という独特な雰囲気のある曲があります。



http://www.youtube.com/watch?v=Wwtc5I757Jc





最初に聴いたのは確か高校2年くらいの大昔ですが、その曲は鳥の囀りで始まります。



長い間何の鳥だかよくわからなかったのですが、今春イギリスに行くにあたり、鳥の鳴き声を予習していたらこのウタツグミの囀りであるとわかりました。

同じ曲の曲中にはサヨナキドリ、カッコウも登場するので、鳥好きは聴いていておもしろいです。この曲以外にも鳥の囀りを使った曲は何曲かあって、牧歌的な雰囲気を醸し出しているので私は好きです。




かなりマニアックな話ですが、そういうわけでこの鳥の囀りを生で聴いてみたかったのです。

ウタツグミの囀りはかなり主張の強い大音量で、図鑑には「過度の自信、強気、ドグマティックな聞こえ方」と表現されています。もちろん日本の図鑑ではこういう洒落たことは全く書かれていませんが・・・。それでいてメロディアスで、ワンフレーズが長い。まさにシンガーなのです。クロウタドリやクロツグミのようなキョロリ的な茶目っ気はありません。ひたすら自信満々で歌い続けるのです。




結論から言って、その自信に満ち溢れた囀りは何回も聞くことができました。


一番素晴らしかったシチュエーションは、人が少ない公園に早朝に行った時ですが、雨がやんだ後の、遠くの林縁部から囀りが聞こえてきたときはしびれましたね・・・。


日本で出現したとしても耳に入る音といえばせいぜい地鳴きや、はたまた「さっきまで出てたんだけどねえ」とか「今日は出が悪い」、「最近はサービスや愛想がいい」、「芸が足りない」だの人が発するような音声でしょうが、本来の生息地に行くと、心の底から感動できる音を聴くことができます。


最近では個人的に囀りや地鳴きにも力を入れているので、予習したとおりに聞くことができると嬉しいのです。ちなみにウタツグミの地鳴きはカシラダカのような感じで控えめです。冬のイギリスにはホオジロ類は皆無と言っても過言ではないので、聞き間違えはないでしょう。




亜種に関しては世界で4亜種いて、ロシアに1亜種、スコットランドの島嶼に1亜種のほかは、イギリス・アイルランドの留鳥の亜種、欧州に広く分布して渡りする基亜種がいます。

イギリスでは基亜種が越冬しているほか、留鳥の亜種もいるので冬季の亜種の識別は難しそう。



また、目視でのエイジングは困難と図鑑には書かれています。一つには成鳥でも、いわゆるGC斑(若い小鳥に見られる大雨覆先端の褐色斑。GCは大雨覆の略称。)のような斑紋があるからでしょう。国内の図鑑には撮影時期による判断なのかもしれませんが、第一回夏羽・第一回冬羽と書かれているものが載っていますが、私はへえそうなの?って思いますね。詳しくは知りませんが。





写真は採餌中の個体です。たいていは朝早いうちから木の枝で囀り始め、囀りが一段落して、あれどこ行ったんだろ?って思ってると近くの林床で静かにシロハラみたいに採餌していました。囀りのときは見やすい場所に止まるときも多かったです。



日本ではその鳥の一面しか見られない場合でも、本来の生息地に行けば多くの面を見ることができるというのは当然ですが、やはりそれも海外で見ることの醍醐味でしょう。最近の私はそういうQOL(Quality of Lifer)の高い鳥見ばかりやっているので、珍鳥とはご無沙汰です。昨年から考えてみると、関東だけでもソデグロヅル、カナダヅル、オオヨシゴイ、マダラチュウヒ、タカサゴモズ、ノハラツグミ、セアカモズ、コスズガモ、ハシジロアビなどいろいろ来ていた気がするが、すべて行っていない。近ければ行きたいのですが、最近なんだか歳をとったせいか、たくさんの人がいる場所が怖いので行く気力も減ってきているのです。。純粋な鳥見ばかりやっているというのは幸せなことでしょうが、確実にフィールドに出る回数が減っているのでそこは良くない点・・。




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コメント

>最近なんだか歳をとったせいか、

こりゃこりゃ、ひたきさん、まだ若いっしょっ!(笑)
そういやぁ、私の親族(60~70代)なんか、やたら元気だもんねぇ~。
普段はあっこが悪い。ここが痛いとグチってるのに、遊びとなると痛み止めを飲んででも出掛ける。
あちこち出掛ける気力と体力も凄いけど、何より経済力が羨ましいー!!

話しが反れましたが、私もこの時期になると離島の予習で囀りや地鳴きの
CDなどを聴くのですが、一年経つと結構忘れちゃってる…。ヤバイよねー。(T_T)

すみません、確かにまだ若いですが、18の時よりかは確実に若くない気がしたんで(笑)

言い方が不適切かもしれませんが、いわゆる団塊の世代の方たちは確かに元気な方が多いと思います。現代の就活中の若者のほうがよっぽど生き生きしてない顔してますね^^;

僕は鳴き声はiPodに大量に覚えさせといて、移動中に少しでも覚えようとしているのですが、全部はさすがに無理ですね。そしてやはり詰め込んだ記憶というのはすぐに忘却の彼方へ行ってしまいます・・。それでも行く直前の予習は成果を左右すると思いますので、めげずに是非(o・ω・)ノ))

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