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2013年3月18日 (月)

アゴと、アゴじゃないやつ

さて、東南アジアの森には様々な種類のヒヨドリの仲間が住んでいます。

今回の同行者なんかは「Bulbul(ヒヨドリの仲間)とBabbler(チメドリ)はどうでもいい。ピッタとか、あとは奇抜なやつが見たい。」とか言って、たまに色が付いているキレイめな種類がいると、「これはうれしい(笑)」とかおっしゃるような感じで、まあ半分くらいの人が興味を示さないであろうグループです^^;


そうさせてしまってるのは、まあ姿形が地味であったり、鳴き声が単調であったりといろいろあると思いますが、あとはよく使われる図鑑の図版の下手な絵、どういう神経で付けたのか理解に苦しむ和名(すみません。こんなこと言ったからといってサイバー攻撃とかしないでくださいね。お願いします)などの要因が考えられます。


とは言え、記録種を増やすためには(多くの種類を見ることがえらいとか、すごいとかではないですが、単純にいっぱい見られると嬉しいじゃないですか。)このような地味なグループも見逃せないのである。



彼らはたいてい他の鳥がおとなしくなっている真昼間でもトレイルの近くで活動していたり、やかましく鳴いていたりする。実のなる木があれば、そこで待っていても色んな種類がやってくるだろう。


今回はそういう種類も真面目に観察・撮影しようということで、だいぶいろいろ見ることができた。日本では通常2種しかいないヒヨドリの仲間も、今回は15種観察できた。


そんななかでも愛着のわく種類はいるもんで、それがこれである。




Dsc_8744

ハイガシラアゴカンムリヒヨドリ (Yellow-bellied Bulbul / Alophoixus phaeocephalus)




まあ見かけはなんとも可愛らしいヒヨドリで、結構色鮮やか。鳴き声はけたたましい(笑)


今回最もよく見かけた種類の一つで、たいていは大物の鳴き声がして、息を殺して待っている間に、かなり濁った声で「ビイビイビイビイ・・・」と我々を牽制するかのように間近で鳴いていた。いつもこんな感じなのか、繁殖期で我々を警戒していたのか知らないが、キュートな見た目とは違って、なんだか強気な奴だったのである(笑)


そこで私はしょうがないから愛着を込めて「アゴ」と名付けた。


英名は「お腹の黄色いヒヨドリ」なのに、どうして長ったらしく、かつ的確に特徴を表現できてない和名なのだろう。アゴはまあ、ぱふぱふしてるので許すが、カンムリでもないのはその時点でアウトです。亜種によってはそうなのかもだけど、そんな亜種いるのか?おそらく属がカンムリヒヨ系ということで名付けたのだろうが、そんなこと言ってたら日本の鳥の和名はどうなっちゃうんでしょうね。


私ならマユグロキバラヒヨドリとでも名付けただろう。フィリピンにキバラヒヨドリという和名の、属が違う種類がいるのでふさわしくないかもしれないが、キバラヒヨドリもはっきりいって全身黄色のヒヨドリなのでいい和名とは言えませんな。






対して、こういう種類もいる。






Dsc_0007_2

ハイガシラカンムリヒヨドリ (Grey-cheeked Bulbul / Alophoixus bres tephrogenys)





英名的には属までしか一緒じゃないので関連はないが、和名だとそう、「アゴじゃないやつ」


この種類も多くはないが、ほぼ毎日見たので、自動的に「アゴじゃないやつ」になった。

これは上の種類に比べ、主張は弱く、囀りはかなり音楽的であると言えるだろう。普通に聞けば「何かいい鳥ではないか?」の雰囲気を感じる。それはあたかも日本で繁殖するツグミ類の成分を50%、東南アジアのムジチメドリ類の成分を50%配合したような感じである。この表現で納得できる方はほとんどいないであろうと思われますが・・・(^_^;)


まあ姿形は地味ですが、鳴き声は素晴らしいのであります。そんな鳥に対してこの和名もなんだかなあと私は感じる。


カンムリはいいとして、ハイガシラというよりもどちらかというとハイガオですね。それに「アゴ」が付いていないですが、白いぱふぱふのアゴ、ちゃんとあります。この写真では背景に同化していて見にくいですが。

ただ、この種は似ているのが数種いるので、和名をつけるのは結構難しい。





まあ最近はこんな感じで和名なんぞどうでもええわいって考えになりつつありますが、たまにこうやって和名についていじるのも面白いですね。





アゴと、アゴじゃないやつ。

和名的にこんな関連性があるのはまだいくつかあります。よく似ていてなかなかややこしいんですが、今回の2種間の識別は問題ないですね。アゴじゃないやつが他のカンムリヒヨ系と難しいですが。




私は派手なのもいて、地味なのもいっぱいいる。という熱帯の多様性が大好きです。いったい彼らは森の奥でどんな暮らしをしているのだろうと思うとわくわくしてきます。熱帯ではトレイル沿いに探鳥するのが基本なので、奥まではわからない。ジャングルの奥には何がいるのだろうと思うと、静かになった昼下がりの森でもなんだかすごいぞくぞくしてきます。


まったく、これだから熱帯というやつは・・・

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