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2013年2月 6日 (水)

Paradox

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アカコブサイチョウ ( Knobbed Hornbill / Aceros cassidix )




最近どうも寝付きが悪い。眠れないというわけではないんだけれども、寝たいと思うような深夜に寝れない。昼間のコーヒーや紅茶は控えるようにしているんですが、それが原因かどうかはわかんないですね。昼間に大したことやってないから疲れていないというのもあるし、気を使うことが多すぎて、落ち着かないのかもしれない。気を使うというのは人間関係に関することではありませんので、そこは大丈夫です。まあ人間、何か大きなことをやろうとするといろいろ大変なんですけど、そういうことが無事終わった時の達成感はすごいですよね。とりあえず、今のこのギリギリな緊迫感を何とかしてほしい・・。




さて、この怪鳥とでも言うべき鳥。この鳥もいろいろと行く前に苦労しました。インドネシアのスラウェシ島にしかいない固有種なんですが、現在のところは現地の英語ができるガイドに日本にいるうちからコンタクトを取りあってツアーを組んでもらうしか手はないです。個人でノープランで行く場合はとりあえずマナドまで飛んで、現地で申込みできそうなタルシウス観察ツアーに申し込むぐらいしかないでしょうね。ガイド随伴でないとたぶん行動できない国立公園のなかにいます。そういう場所で撮った鳥です。


こういうことを回想すると、マレーシアのフレイザーズヒルのように完璧個人でほぼノープランで行けるような場所はほんとにお手軽だったナアと思います・・。


こういう面倒なことをかいくぐって見た鳥というのはなかなか手応えがあるんですが、実際のところ、この旅では事前の準備段階でいろいろ心労があって、現地では感動を噛み締めることがあまりなかったんじゃないか?というのが正直なところではありますね^^;

この地の鳥類相のアツさに圧倒されたのと、全日程ガイド付きのツアーだともはや鳥を見るのが仕事、○○という鳥を見るというミッションを課されている感覚になってくる、というのが主な原因だと思います。また、狙いの鳥が出てこないと、本当に焦らされます。事前に他の外国人が書いている探鳥レポートを何年分も読んで調べまくっているので。そういうわけで、予想もしないような出会いというのはほぼありません。みーんな下調べ済みですから。出会えることを予想している鳥がどのタイミングで出てくるであろうか?、というただその一点になります。





こうなってくると、いったい何のために鳥見てるんだかわかりませんね(笑)人によってはこれは生き物探しではなくて、単なるコレクションの一種だと言うでしょう。間違ってはいません。


ではなぜ、生き物との偶然の出会いを渇望するような生き物屋としての原始的なそして純粋無垢な欲望に抗ってまで、そういうことを僕はやってしまってるんでしょうか。


いろいろとあると思いますが、ガイドがいないと立ち入りすらできないような場所でしか見られない鳥に焦点を絞っているから、というのが一番でしょう。じゃあなんで、そんな鳥に焦点絞るのか?





・・・答えは簡単です。単なる珍鳥追っかけの場所を日本ではなくて海外でやってるというだけなんですね。海外でも何回か行くと、そのうち普通種と希少種ぐらいわかってきます。

日本でひたすら珍鳥追っかけても、そのうち虚無感に襲われるのと全く同じ現象ですね。仕組みは簡単なんです。




まあそれだけではないですが、今のところはそれが大きいかもしれません。学生のうちにしか行けないような、レアな場所でレアな鳥を見たい・・・





というわけで、最近はぼくは鳥を見るのももちろん楽しいですが、どちらかというと、日本以外の国で一時的に生活する、ということが一番楽しかったりします。食事であったり、風景であったり、文化であったり、匂いであったり、人とのコミュニケーションであったり・・・。旅の原点かもしれません。


だから、時間と体力と、あと資金が調達できるうちは、こういう未知の世界に踏み込んでみたい。そういうわけで、純粋な鳥見でないとわかっていながらも、こういう「世界版珍鳥コレクティング」から足を洗うことはしばらくはできそうにない。



あと、実際に見て撮影したはずなのに、未だ『この鳥と同じ空間を共有した』という実感が持てない、認識の乖離とでもいうべき現象。不思議なもんですね。これには個人的には観察自体をほとんどやらずに、撮影時にファインダー越しに撮影することに意識を集中させていると、実は脳は『見ていない』と認識するからではないかと勝手に思っていますが。







まあこんなどうでもいいことをスラウェシ・ハルマヘラ島で撮影した豪華絢爛な鳥たちの写真を見返すといつも思うのです。


このパラドックスから解放される日はくるんだろうか・・・



極彩色に彩られた仮面をしているかのような鳥の、無機質な眼の輝きになにやら幻惑されそうな、頭がふわふわしている夜です。今宵は。




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