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2013年2月

2013年2月24日 (日)

悩ましいカラ

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アオガラ (Blue Tit / Parus caeruleus




さて、日本でも記録のある欧州系の鳥達ですが、留鳥性が強く、まあ日本では記録されないであろう、代表的な欧州の鳥もいます。モリバト、ヨーロッパアオゲラ、ヨーロッパカヤクグリなどが挙げられると思いますが、このアオガラも代表種でしょう。



決して固有種ではありませんが(イギリスにはただ1種スコットランドイスカという固有種がいるに過ぎません)、カスピ海以西のいわゆる広義のヨーロッパおよび旧ソ連の各国にしか分布していません。

というわけで、ぜひとも見ておきたい一種なわけですが、まあ心配はいりません。公園に行けば見られるでしょう。



まあ、そんなわけで、鳴き声もあまり印象に残ってはおりません。たぶんシジュウカラよりは控えめなカラ類らしい鳴き声だった気がいたします。


日本でカラ類というと、ありえないほど鋭敏にピッシング(ピシーピシーと唇を上手く使って音を出すこと)に反応して近くまで寄ってきますが、イギリスでは全くといっていいほど反応がなかったのが、やはり新鮮でした。事前にとあるブログでそういう話を読んでいたので、知ってはいましたが・・。

このアオガラもピッシングには反応せずに、私の姿を見て、餌がもらえると思って、寄ってきたものです。ハイドパークではカラ類を初め、ヨーロッパコマドリ、ズアオアトリ、ホンセイインコなどが餌付けられていて、市民の手から餌をもらってました。その光景は日本で言う「餌付け」ではなく、人と鳥の良好な関係を現しているようで、決して不快な気持ちにはなりませんでした。

私も手乗りロビンとかやっておけばなあと思いましたが、ホテルからコーンフレークを拝借する手間を惜しんで、結局やれずじまい・・・。





まあ、見ての通り、綺麗なカラなんですが、なにぶん小型で、ヒガラぐらいな感じの体で動きまわります。撮影もなかなか難しいほう。


で、一番私が強く感じたことはですね、アオガラというのは実に紛らわしいことが多い!




実を言うと、少数越冬しているチフチャフを狙って毎朝藪をチェックしていたんですが(結局見れませんでしたが・・・)、そういうシチュエーションで、アオガラが出てくるんですよ。



全く鳴かずに、藪を移動するさまは、ムシクイ類を彷彿とさせるのです。もちろん開けた環境でカラ類らしく行動するときもありますが、OFFのときは藪をうろちょろしとるんです。で、下面に目立った斑紋がなくて、一様な黄色というのは、光線状態によってはムシクイっぽく見えるんですね、これがまた。


そんなわけで、何回も惑わされました。単独でいることも多いんです。




そんなアオガラですが、日本に帰ってから写真を見直すとなかなかいい鳥だとやはり思います。オスの方がメスよりも色鮮やかなようですが、この個体はどうでしょうか?♂かなあ。


あ、日本の鳥屋さんが切望するルリガラは欧州にはほぼ分布しておりません。ほとんどの地域で迷鳥クラスなんじゃないかと。ロシアですね、あの鳥は。



北米に行くと新世界のカラ類がいてそれはそれで楽しそうですね。




2013年2月23日 (土)

ひめもりばと

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ヒメモリバト (Stock Dove / Columba oenas



さて、今冬は様々な珍しい鳥が記録されておりますが、ヨーロッパ系の鳥も多いですね。珍鳥の追っかけに興じるのにもいい冬となっておりますが、そろそろ春の気配も感じつつあります。


まあ、僕は相変わらず貧乏学生なもんで、コスパに合わないと判断した場合は、容赦なく行く価値なしと斬り捨てていますが、周囲がどんどん行っている状況を見ていると羨ましくもあります・・・。まあ学生が少なくなってるというのもありますが。年をとるのは悲しいもんですね。そんなこんなで国内のライフリストは変化なく横ばいです。



そんな僕、世間の流行に逆らって、日本に不幸にも迷い込んでしまった鳥達の本来の生息地に行く機会が幸運にもありまして、少しだけ鳥を見ていた次第です。そこは都市公園でありますが、個体数・種数ともに同時期の日本を凌駕しており、なかなか楽しかったです。日本にも記録がある種が多いというのも魅力のひとつでした。


欧州系の鳥で見たい種類というのは人により様々だと思いますが、ヤドリギツグミやウタツグミ、ヨーロッパコマドリ、ニシコクマルガラス、ズアオアトリ、ゴシキヒワなどなどいっぱいあると思います。マニアな人に訊いたら、オオカモメ、ニシセグロカモメと言うかもしれません。


ですが、なんといってもやはりヒメモリバトは誰しも見たい鳥でしょう。つぶらな瞳に、後頚の光沢、丸い体などなど、可愛らしい鳥です。日本ではあまりに記録が少ないため、謎に包まれた雰囲気のある鳥ではないでしょうか?




そんなヒメモリバト、事前にネットで調べていたら、どうも見られているらしいということがわかりましたが、どれぐらいの密度でいるかはわかりませんでした。これは海外で鳥見する時はいつも同じですが、行く前はどの程度の頻度で見られるかというのはなかなかわからないもんなのです。

かなりの普通種なのか、たまに見られる程度なのか・・・。




そんなことを思いながら、いたという場所をメモしたり、鳴き声を予習したりして、初めての朝、意気揚々とハイドパークに足を踏み込みました。



ヨーロッパコマドリの囀りを間近で観察したり、意外にもハシボソガラスしかいなかったり、歩を進めていると、例の鳴き声が木の上のほうからしてきました。

上の方を見てみると、「いた!」


なんとか証拠は撮ったが、木の上にいるので、イマイチな感じだった。






初めて見たときはこんな感じでしたが、何日か歩いているうちに結構普通にいるということが判明。ただし、特定の場所につがいっぽい2羽が終始周辺にいる感じで、おそらく営巣木の周りぐらいしか行動圏内ではないのだろうとわかった。ハイドパークの西側のケンジントン・ガーデンズではそういう場所が3,4ヶ所あった。その場所さえわかれば毎日出会えるというわけ。



ハイドパーク以外でも見ましたが、多くはない印象。一方のモリバトは多いです。モリバトという大型のハトが普通にいるので、本種はヒメとなったのだと思います。モリバトはドバト並にいます。衛兵交代式の後ろの公園にもいて、ちょっとした林があるならOK。



行く前は謎だった生息密度も、行ってしまえば「割りと普通に見られる」とわかりました。でも、木の上にいることが多いので、そこだけは忘れてはいけません。下に降りてるのは一回だけ見ました。ドバトとモリバトと一緒に餌食べてましたが、すぐに驚いて飛んじゃいましたね。


英名のStockは幹とか木に関係する用語のようです。古い英語のstoccに由来してるみたいです。


ヒメと付きますが、大きさはドバトと変わりません。一緒ぐらいです。でかいモリバトに比べて小さいという意味。可愛いから姫なのかもしれませんが。


日本で見つけようとするならってことに関してはですね、まあ林に出入りするような変なドバトみたいな鳥がいたら要注意って感じですかね。飛び方はドバトのようなダイナミックさは感じさせません。ひっそりとキジバトよりも低速で、直線的に飛んでました。キジバトのように滑空みたいなことはしてなかったと思います。鳴き声に関してですが、ドバトみたいな「ウーウ、ウーウ、ウーウ、・・・」みたいな感じで鳴くことが多い気がしますが、僕が行った時期はあまり鳴いていませんでした。

国内型Twitcherのみなさんはこういうことに気をつけて見つけてみてください。


雰囲気はシラコバトに似ていますが、それよりもなんだか魅力的な鳥だと思いました。

2013年2月19日 (火)

イギリスで鳥見て来ました。

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ノハラツグミとワキアカツグミ




そんなわけで一週間ほどイギリスに行って来ました。といってもメインは観光で、僕だけ朝早く起きて勝手に鳥見。そのおかげで体力は即座になくなり、二日目からすでにテンション低かった・・。向こうの公園の広いこと広いこと。




今冬は国内でもいろいろ珍しい鳥が出てるみたいですが、僕は正月以来国内ではそういうとこに行ってません。完全に流行に乗り遅れてますが、まあそれもいいかな。どうせ就職したら海外は難しくなっちゃって、国内メインになるでしょうからね。


上の2種は今日本にもいるみたいですが、イギリスでは普通の冬鳥です。といっても都会の真ん中の公園では見られず、少し郊外っぽいところにいかないといなかった。警戒心もそこそこあって、接近して撮影は難しかった。

都市公園にもいるツグミ類はヤドリギとウタで、そこそこの鳥見人なら見つけられると思います。その辺のC-マンとか誰にでも見つけられるのはクロウタドリとヨーロッパコマドリになります。まあそんな感じでした。クロウタとヨロコマは日本で血眼になって探すのがバカバカしくなるほど普通にいます。もちろんワイルド個体。


ほぼすべての鳥見はロンドンのハイドパークでしました。ハイドパーク以外でしか見られなかったのはニシコクマルガラス、ワキアカツグミ、ノハラツグミぐらいですかね。



日本の珍鳥が見られるとなかなか嬉しいですね、やはり。



2013年2月 9日 (土)

印度の幻影

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インドハッカ (Common Myna / Acridotheres tristis)



夢潰える。


なかなか思い通りに事が進まないのが世の中。


さあて、まあ元気にこれからやってくかね。もうすぐ春なわけだし。寒い冬なんてさっさと終わって欲しい。

失敗で人間大きくなると信じて。ふう。





まあ、ここで詳しく書くつもりではないですが、タイトルから察してくださいな。



貼った写真は1年ぐらい前に撮影した世界で最も普通種なムクドリの類。語るべきことはほとんどないです・・。その辺の公園にいっぱいいる鳥です。


これを撮影した国はいい国でした。全くもって。




今年はとくに将来が気になるお年頃ですが、どうなっちゃうんですかね、僕は。そろそろ人生の分岐点に差し掛かっているけど、なんだかよくわからない世の中です。とりあえず精一杯生きることがヒントに繋がるんでしょうけど、そうは言われてもねえ。勉強して報われるうちが幸せですかね。幸い勉強はしてるんで、その点では大丈夫そうですが。



春休みといえども、なんだかやる気が満ち溢れてこない。そうは言っても来週はちょいと遊んでくるんで、充電できるといいんですけどね。



2013年2月 6日 (水)

Paradox

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アカコブサイチョウ ( Knobbed Hornbill / Aceros cassidix )




最近どうも寝付きが悪い。眠れないというわけではないんだけれども、寝たいと思うような深夜に寝れない。昼間のコーヒーや紅茶は控えるようにしているんですが、それが原因かどうかはわかんないですね。昼間に大したことやってないから疲れていないというのもあるし、気を使うことが多すぎて、落ち着かないのかもしれない。気を使うというのは人間関係に関することではありませんので、そこは大丈夫です。まあ人間、何か大きなことをやろうとするといろいろ大変なんですけど、そういうことが無事終わった時の達成感はすごいですよね。とりあえず、今のこのギリギリな緊迫感を何とかしてほしい・・。




さて、この怪鳥とでも言うべき鳥。この鳥もいろいろと行く前に苦労しました。インドネシアのスラウェシ島にしかいない固有種なんですが、現在のところは現地の英語ができるガイドに日本にいるうちからコンタクトを取りあってツアーを組んでもらうしか手はないです。個人でノープランで行く場合はとりあえずマナドまで飛んで、現地で申込みできそうなタルシウス観察ツアーに申し込むぐらいしかないでしょうね。ガイド随伴でないとたぶん行動できない国立公園のなかにいます。そういう場所で撮った鳥です。


こういうことを回想すると、マレーシアのフレイザーズヒルのように完璧個人でほぼノープランで行けるような場所はほんとにお手軽だったナアと思います・・。


こういう面倒なことをかいくぐって見た鳥というのはなかなか手応えがあるんですが、実際のところ、この旅では事前の準備段階でいろいろ心労があって、現地では感動を噛み締めることがあまりなかったんじゃないか?というのが正直なところではありますね^^;

この地の鳥類相のアツさに圧倒されたのと、全日程ガイド付きのツアーだともはや鳥を見るのが仕事、○○という鳥を見るというミッションを課されている感覚になってくる、というのが主な原因だと思います。また、狙いの鳥が出てこないと、本当に焦らされます。事前に他の外国人が書いている探鳥レポートを何年分も読んで調べまくっているので。そういうわけで、予想もしないような出会いというのはほぼありません。みーんな下調べ済みですから。出会えることを予想している鳥がどのタイミングで出てくるであろうか?、というただその一点になります。





こうなってくると、いったい何のために鳥見てるんだかわかりませんね(笑)人によってはこれは生き物探しではなくて、単なるコレクションの一種だと言うでしょう。間違ってはいません。


ではなぜ、生き物との偶然の出会いを渇望するような生き物屋としての原始的なそして純粋無垢な欲望に抗ってまで、そういうことを僕はやってしまってるんでしょうか。


いろいろとあると思いますが、ガイドがいないと立ち入りすらできないような場所でしか見られない鳥に焦点を絞っているから、というのが一番でしょう。じゃあなんで、そんな鳥に焦点絞るのか?





・・・答えは簡単です。単なる珍鳥追っかけの場所を日本ではなくて海外でやってるというだけなんですね。海外でも何回か行くと、そのうち普通種と希少種ぐらいわかってきます。

日本でひたすら珍鳥追っかけても、そのうち虚無感に襲われるのと全く同じ現象ですね。仕組みは簡単なんです。




まあそれだけではないですが、今のところはそれが大きいかもしれません。学生のうちにしか行けないような、レアな場所でレアな鳥を見たい・・・





というわけで、最近はぼくは鳥を見るのももちろん楽しいですが、どちらかというと、日本以外の国で一時的に生活する、ということが一番楽しかったりします。食事であったり、風景であったり、文化であったり、匂いであったり、人とのコミュニケーションであったり・・・。旅の原点かもしれません。


だから、時間と体力と、あと資金が調達できるうちは、こういう未知の世界に踏み込んでみたい。そういうわけで、純粋な鳥見でないとわかっていながらも、こういう「世界版珍鳥コレクティング」から足を洗うことはしばらくはできそうにない。



あと、実際に見て撮影したはずなのに、未だ『この鳥と同じ空間を共有した』という実感が持てない、認識の乖離とでもいうべき現象。不思議なもんですね。これには個人的には観察自体をほとんどやらずに、撮影時にファインダー越しに撮影することに意識を集中させていると、実は脳は『見ていない』と認識するからではないかと勝手に思っていますが。







まあこんなどうでもいいことをスラウェシ・ハルマヘラ島で撮影した豪華絢爛な鳥たちの写真を見返すといつも思うのです。


このパラドックスから解放される日はくるんだろうか・・・



極彩色に彩られた仮面をしているかのような鳥の、無機質な眼の輝きになにやら幻惑されそうな、頭がふわふわしている夜です。今宵は。




2013年2月 2日 (土)

白鳥の湖

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コハクチョウ (Tundra Swan / Cygnus columbianus bewickii




最近地震多いなあ。やなかんじ。まだ蛍光灯揺れてらあ。


さて、結構前に60000ヒット達成致しました。ありがとうございます。ブログというのはSNSと違って読者の顔が見えないので、なかなかやる気が起こらないもんなんですが(これ本当)、ぼちぼち更新します。



さて、もうわたくしは春休みなわけですが、今年は昨年と違って先にやらなければならないことが山積みなんで、そこまで晴れ晴れとはしておりませぬ。


それでも楽しみもあるので、元気に生きていこうと思います。




そろそろハクチョウたちも北帰行が迫っている季節ですね。ツルは始まっているようですし。



上に貼った画像は年始に山陰で撮影したなかの一枚。もう一ヶ月経っちゃいました。


曇りのなか、陽が差して、雪がちらついている条件で、河口を遡って飛んでいくコハクチョウを撮影したものです。


近くには三脚に据え付けられた大砲で撮影されていた方もおられて、羨ましい限りでしたが、僕は手持ちを活かしてローアングルで撮影することをできるだけ心がけています。一応(笑)。鳥と同じ目線あるいは下から撮影したほうが、なんというか生き生きして写るんです。当たり前のことですけどね。



そろそろ設定の変更にも慣れてきて、見たまんまの情景を少しは再現できるようになってきたと思ってます。この写真の時もホントきれいでした。静謐な雰囲気の中、水面すれすれを飛ぶハクチョウの美しさといったら・・・。



ニコンもついにハチゴロー発表されましたね。まあ僕にはたぶんほぼ一生関係ありませんけど^^;




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