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2012年11月14日 (水)

シャイなものたち

月日が過ぎるのは早いもんでして、あっという間に11月も中旬が近いですね。まあ言うてる間に今年も終わるでしょうな。比較的充実した年だったと思います、僕なりに。正月に引いたおみくじは下から2番目だったけど(笑)




相変わらずネタは今夏に行ったインドネシアしかございません。悪しからず・・・。




さてまあ、東南アジアに行くならばカワセミやヤイロチョウに狙いを絞って行きたいのが多くの人の願いですが、なかなか他にも魅力的なグループがいるわけでして。片手間で狙うにはもったいないようなものも多くいます。代表的なのは猛禽、キツツキ、一部の水禽とかでしょうが、やはりクイナ類は外せないのではないでしょうか。


とは言うものの、日本のクイナすらある程度の頻度でしか見られないのに、海外ではなおさらです。だから出会いはある程度運任せで、見られたときの感動は大きい。たとえそれが固有種ではないにしても。



この前訪ねたスラウェシ島、ハルマヘラ島には固有種がスラウェシに3種(セレベスクイナ、アオメクイナ、チャバラバンクイナ)、ハルマヘラに1種(ハルマヘラクイナ)いる。その他にも広域分布種はいくらかいます。でもってセレベスクイナとハルマヘラクイナはともに幻。写真撮れたら間違いなくヒーローです。

ヤンバルクイナは沖縄島の固有種ですが今のところかなり見やすいほうですね、あれは。海外の鳥屋さんからしてみれば驚きのレベルだと思います。





今まで海外というとシロハラクイナとチラ見した不明種(ハシナガクイナ?)ぐらいしかクイナ類の観察経験がなかったが、今回が比較的多く見られました。運が良かったのか、ガイドが良かったのかはわかりませんが。


前置きが長くなりましたが、紹介いたします。






Dsc_0544

ムナオビクイナ (Barred Rail / Gallirallus torquatus celebensis)



固有種ではないですが、フィリピンの多くの島嶼と、スラウェシ島周辺、西パプアの一部のみにしか分布しない。ですからもちろん初めて見ました。なかなかアクセスしにくい場所にしか分布していないのでスラウェシに行くならば気にかけたい種。


北部スラウェシではほぼ毎日のように見かけた。ただ、たいてい曇りの日や雨上がりの車道脇の草地で、撮影チャンスはなかなかない。見るだけなら車酔い覚悟で血眼になって車窓から探せばいいかもしれませんが。


初日に見た初めての鳥らしい鳥(イミグレの後ろの窓からシュウダンムクドリらしきのは肉眼で見たが・・)が本種だったこともあって印象的だった。レストランの裏庭にいるのを二人してかなり興奮して見ていた記憶があるが、その後よく見かけたのには笑えた。


見ればわかるようにかなりかっこいいい鳥。ヤンバルクイナに近縁なのも頷ける。妖しさも兼ね備えていて個人的に一押しの種類。

体長は28ー34cmでヤンバルクイナよりも若干小さめに見える。


この時は山地の林道でひっきりなしに姿を現していた。まさに至福のひととき。







Dsc_0502

チャバラバンクイナ (Isabelline Bush-hen / Amaurornis isabellina)



これはなかなかにマニアックな種類。なんといってもスラウェシ固有種でなぜか中部にはいないっぽい。ただ、個体数は決して少ないというわけでは無さそうで、運が良ければ見られるぐらいだろう。

観察した印象だが、やっぱり英名の通り藪が好きなようで、ムナオビクイナよりかははるかに見難い。環境は水田の横の藪や山地の藪などで鳴き声を聞いたので、決して平地の鳥というわけでもないみたい。鳴き声がやはり存在に気付くためのカギで、シロハラクイナの鳴き交わしみたくネコがわめくような声を聞くことが多い。ちなみに夕方にplaybackをやったが反応はなかった。



このときは前述の林道で朝方何度か姿を現したときに撮影したもの。なんでか知らないが、このときはよく出ていた。シャイだったのは確かだが。

体長は30ー40cmで比較的大型のようだが、そこまで大きくは感じなかった。距離があったからかもしれないが。

体色はクイナっぽいといえばそんな感じだが、嘴のヒスイ色が美しい。この写真では光線が強くて色が飛んでしまっているが、薄暗い中で見ると鮮やかだ。


和名はおかしな感じだが、まあ普通にクイナですね(笑)いわゆるCrake。全くバンのような要素は感じない。見難いし。オオクイナやヒクイナみたいなのと思っていただければけっこうかと。

地味だが何気に嬉しかった種。






Dsc_9398

マミジロクイナ (White-browed Crake / Porzana cinerea ocularis)



皆さんご存知マミジロクイナ。もう硫黄島では見られないが、とんでもなく広い分布域を持っていて、昨今のクイナ類記録事情を考えると、沖縄あたりで記録されてもおかしくはないかもしれない。


今まで東南アジアに何回か足を運んだことはあったが、見たことはなかったので今回初めて。普通に嬉しかった。


鳴き声はというと、単独の時はクイナのようなピッチで、キュッあるいはキョッと鳴く。僕が聞いたのはこれ。でも音源をあたると鳴き交わしのときはずいぶん変な感じで騒がしくなるみたい。それは聞かなかった。


やっぱり印象的だったのはその小ささで、20cmに満たないぐらい。行動はやはりクイナ類的で、人間にビビると急ぎ足で草に隠れる。この写真を撮った朝方はよく活動していて、湿地の水面を採餌でもしていたのか盛んに歩き回っていた。




ちなみにお勉強用。




Dsc_9482

マミジロクイナ幼鳥 (Porzana cinerea ocularis  Juvenile)



なかなかきつい写真だが、まあわかるでしょう。一瞬、??ってなりましたが、やはりjizzはマミジロクイナそのもの。


かわいいですね。背中だけ見て、変なウズラクイナとか思わないようにくれぐれもご注意を。


日本でこの系統見たら間違いなく手が震えますねえ・・。





濃ゆひ鳥見がしたひ!!




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