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2012年11月

2012年11月20日 (火)

パプアの宝石

Danis_danis_philostratus

タスキシジミ (モルッカ諸島亜種)  /  Danis danis philostratus




もうとりあえず寒いですね。朝早いのがやってられん。

いろいろ諦めて真面目にやってます、はい。今はこれが一番だな。でもそのうちまた鳥見に行きたいです。誰か誘ってください。お願いします。




さて、もう虫はほとんど見かけなくなりましたが、夏に見た虫でも。虫は好きなんですが、虫関係のイベントには行ったことないんですよね。まあ専門は鳥なんでどうしても片手間になってしまう感はあるんだが・・。少なくとも今の大学での専攻よりは虫のほうが知識はあるような気がしますが^^;




さて、タスキシジミ属(Danis)はパプアからオーストラリア周辺にかけて分布するグループです。東南アジアにはいません。よって今回初めて見ました。現地ではまるで種類がわからなかったが、帰ってきてからウェブで調べました。便利な時代ですね。

ランシジミは林縁部の比較的明るい場所で見られたが、本種は林内の暗い場所でしか見かけなかった。ただ、数は少なくはなかったように思う。

数種いたような気もするが、まだ調べきれていない。いずれにせよ美麗種で、目を引く美しさである。



写真の個体はモルッカ諸島亜種の♂。♂は翅表が青で、♀は地味な感じ。腹部の下の方にわずかに青色が見えるかと思います。本種はネット上でわかるだけでも18亜種いて、島ごとに微妙に色彩が違うんだと思う。



このときはハルマヘラコウライウグイスという半端無くマニアックかつ地味かつそれでいて固有種全開な鳥と格闘している最中に片手間で撮っていた。ハルマヘラコウライウグイスのことはおいおいということで。



フラッシュを焚いた途端に飛んで、1カットしか撮れなかったが、特徴が写っていたので同定できました。

ISO2000、SS1/60、f/9、290mmという何も考えてない設定だったので元はあまり見れたものじゃないが、補正してなんとか生き返った。

まあそれにしてもやはり僕のようなスタンスの人間には50-500はいいレンズです。一本でいろいろ振り回せる便利さは何ものにも代えがたい。夏の遠征では外部フラッシュも入手していたのでなかなかのシステムだったと思う。ある意味最強の装備じゃないですかね。



久しぶりにフィールドに出たいですなぁ。。




2012年11月14日 (水)

シャイなものたち

月日が過ぎるのは早いもんでして、あっという間に11月も中旬が近いですね。まあ言うてる間に今年も終わるでしょうな。比較的充実した年だったと思います、僕なりに。正月に引いたおみくじは下から2番目だったけど(笑)




相変わらずネタは今夏に行ったインドネシアしかございません。悪しからず・・・。




さてまあ、東南アジアに行くならばカワセミやヤイロチョウに狙いを絞って行きたいのが多くの人の願いですが、なかなか他にも魅力的なグループがいるわけでして。片手間で狙うにはもったいないようなものも多くいます。代表的なのは猛禽、キツツキ、一部の水禽とかでしょうが、やはりクイナ類は外せないのではないでしょうか。


とは言うものの、日本のクイナすらある程度の頻度でしか見られないのに、海外ではなおさらです。だから出会いはある程度運任せで、見られたときの感動は大きい。たとえそれが固有種ではないにしても。



この前訪ねたスラウェシ島、ハルマヘラ島には固有種がスラウェシに3種(セレベスクイナ、アオメクイナ、チャバラバンクイナ)、ハルマヘラに1種(ハルマヘラクイナ)いる。その他にも広域分布種はいくらかいます。でもってセレベスクイナとハルマヘラクイナはともに幻。写真撮れたら間違いなくヒーローです。

ヤンバルクイナは沖縄島の固有種ですが今のところかなり見やすいほうですね、あれは。海外の鳥屋さんからしてみれば驚きのレベルだと思います。





今まで海外というとシロハラクイナとチラ見した不明種(ハシナガクイナ?)ぐらいしかクイナ類の観察経験がなかったが、今回が比較的多く見られました。運が良かったのか、ガイドが良かったのかはわかりませんが。


前置きが長くなりましたが、紹介いたします。






Dsc_0544

ムナオビクイナ (Barred Rail / Gallirallus torquatus celebensis)



固有種ではないですが、フィリピンの多くの島嶼と、スラウェシ島周辺、西パプアの一部のみにしか分布しない。ですからもちろん初めて見ました。なかなかアクセスしにくい場所にしか分布していないのでスラウェシに行くならば気にかけたい種。


北部スラウェシではほぼ毎日のように見かけた。ただ、たいてい曇りの日や雨上がりの車道脇の草地で、撮影チャンスはなかなかない。見るだけなら車酔い覚悟で血眼になって車窓から探せばいいかもしれませんが。


初日に見た初めての鳥らしい鳥(イミグレの後ろの窓からシュウダンムクドリらしきのは肉眼で見たが・・)が本種だったこともあって印象的だった。レストランの裏庭にいるのを二人してかなり興奮して見ていた記憶があるが、その後よく見かけたのには笑えた。


見ればわかるようにかなりかっこいいい鳥。ヤンバルクイナに近縁なのも頷ける。妖しさも兼ね備えていて個人的に一押しの種類。

体長は28ー34cmでヤンバルクイナよりも若干小さめに見える。


この時は山地の林道でひっきりなしに姿を現していた。まさに至福のひととき。







Dsc_0502

チャバラバンクイナ (Isabelline Bush-hen / Amaurornis isabellina)



これはなかなかにマニアックな種類。なんといってもスラウェシ固有種でなぜか中部にはいないっぽい。ただ、個体数は決して少ないというわけでは無さそうで、運が良ければ見られるぐらいだろう。

観察した印象だが、やっぱり英名の通り藪が好きなようで、ムナオビクイナよりかははるかに見難い。環境は水田の横の藪や山地の藪などで鳴き声を聞いたので、決して平地の鳥というわけでもないみたい。鳴き声がやはり存在に気付くためのカギで、シロハラクイナの鳴き交わしみたくネコがわめくような声を聞くことが多い。ちなみに夕方にplaybackをやったが反応はなかった。



このときは前述の林道で朝方何度か姿を現したときに撮影したもの。なんでか知らないが、このときはよく出ていた。シャイだったのは確かだが。

体長は30ー40cmで比較的大型のようだが、そこまで大きくは感じなかった。距離があったからかもしれないが。

体色はクイナっぽいといえばそんな感じだが、嘴のヒスイ色が美しい。この写真では光線が強くて色が飛んでしまっているが、薄暗い中で見ると鮮やかだ。


和名はおかしな感じだが、まあ普通にクイナですね(笑)いわゆるCrake。全くバンのような要素は感じない。見難いし。オオクイナやヒクイナみたいなのと思っていただければけっこうかと。

地味だが何気に嬉しかった種。






Dsc_9398

マミジロクイナ (White-browed Crake / Porzana cinerea ocularis)



皆さんご存知マミジロクイナ。もう硫黄島では見られないが、とんでもなく広い分布域を持っていて、昨今のクイナ類記録事情を考えると、沖縄あたりで記録されてもおかしくはないかもしれない。


今まで東南アジアに何回か足を運んだことはあったが、見たことはなかったので今回初めて。普通に嬉しかった。


鳴き声はというと、単独の時はクイナのようなピッチで、キュッあるいはキョッと鳴く。僕が聞いたのはこれ。でも音源をあたると鳴き交わしのときはずいぶん変な感じで騒がしくなるみたい。それは聞かなかった。


やっぱり印象的だったのはその小ささで、20cmに満たないぐらい。行動はやはりクイナ類的で、人間にビビると急ぎ足で草に隠れる。この写真を撮った朝方はよく活動していて、湿地の水面を採餌でもしていたのか盛んに歩き回っていた。




ちなみにお勉強用。




Dsc_9482

マミジロクイナ幼鳥 (Porzana cinerea ocularis  Juvenile)



なかなかきつい写真だが、まあわかるでしょう。一瞬、??ってなりましたが、やはりjizzはマミジロクイナそのもの。


かわいいですね。背中だけ見て、変なウズラクイナとか思わないようにくれぐれもご注意を。


日本でこの系統見たら間違いなく手が震えますねえ・・。





濃ゆひ鳥見がしたひ!!




2012年11月 8日 (木)

どこへ向かうんだろう

Dsc_0765

クロザル (Celebes Crested Macaque / Macaca nigra)



クロザルは夏に行ったインドネシアで出会ったが、何か考えてそうな写真が撮れたので貼ってみました。



最近、いつのまにやら一日が終わっていてなんだか空虚な気分になる。朝、通学のために外に出て光に当たったと思ったら、次は夜みたいな。忙しいのやら暇なのやらよくわからないが、やることはたくさんあるみたいだ。それでいつのまにか一週間が終わる。生産的な一週間だったか?と聞かれるとNoに近い答えをしそうだ。特に周りからもねぎらいやそういうのはないが、やれと言われたことはなんとかこなす毎日。勉強してないわけではないが、今やっていることが将来の役にたつのかというと、よくわからない。ただ、今やっていることは面白いとは感じる。趣味の他に面白いと感じたのは今までなかったかもしれない。際限のない学問だが、最近は面白さもわかってきた。



こういう他愛のないことがふとした時に押し寄せ、夜眠る前には、研究関係のスケジュールがああでもないこうでもないと無意識に考えてたり。


で、先週末はやっと鳥見に行けると思ったら、なんだかまたしょっぱい結果。もう私は何をやって生きていけばいいのか、どういう方向に進めばいいのかさっぱりわからない。とりあえず今は風邪など引かずに日々を過ごしているが、一年上の先輩がおもしろくもないような国家試験の勉強を毎日飽きずにやってるのを見ると、来年はよりしょうもない日々を過ごすのか・・・と若干気が引けてくる。もはや勉強に対しての拒絶反応はないが、字面だけの勉強に全く魅力は感じない。自分の目で見て、何かしらの印象を持った事象に対してはすんなりと頭に入ってくるのに、遠い向こうの国で起こってるようなことはなかなか覚えるのは難しいものだ。別に私は膨大な量の字面を覚えることはできるし、どちらかといえば得意だが、まあなんというかおもしろくない。ひたすらおもしろくない。机に向かう先輩を見てそういうことしか感じないでいる。



日常でも休日でも、これといった成果がない日々が2ヶ月続くと嫌になってしまう飽きっぽい私・・・。これがお仕事ならまだ通帳を見る楽しさとかあるのかもしれないが、まあ仕事は仕事で、始めたらまた文句の一つや二つぐらいすぐに出てくるんだろう。将来に関しても全く思考することができない。本当にどこに行けばいいのかわからない。今まで深く考えたことなんて一度もなかったが、さすがに今の世の中何も考えないでいると痛い目にあいそうな気がしないでもない。かといって誰もアドバイスなんてくれないので適当に決めてはいるが、それが正解かなんかはよくわからない。正解じゃなかったら正解を求めてまた軌道修正すればいいだろうが、今の時点では別の道なんて全くもって見当もつかない。将来に関しては他人からも、自分としても今ひとつ、な感じは否めないが、やってみないとわからない。かなり無難な道なのは間違いないが、本当かどうかはわからない。





鳥見に行きたいのは山々なんだが、最近おいしい思いをしていないので調べる気力が生まれないのと、経済的に辛いのが相まって、いろいろ残念だ。まあ私の場合、鳥見はもちろん好きだが、海外に逃亡するというその行為自体がたまらないので、行き先はもはやどこだっていいのかもしれないが・・・。



毎年毎年11月というのはブルーな時期だが、これから一ヶ月なんとか乗り切ろう。。なんかご褒美とかないもんですかねえ。はあ。




命というものに向きあうとそこはかとなくいろいろと考えを巡らしてしまうのはなぜだろう。儚いからこそ余計に輝いて見えるのか、輝いている瞬間とそうでなくなる瞬間があるから儚いと感じるのか。命というのは何なのかよくわからないが、一つ言えることはどんな生き物の命だって等しく尊い。精巧な仕組みを持った有機物の集合体に宿っている、それを動かす原動力というのはどっから生まれるんだろう・・・。それがなくなったらただのタンパク質に過ぎないのに。。。







2012年11月 5日 (月)

いぶし銀

Dsc_9769

セレベスバンケン (Bay Coucal / Centropus celebensis)




海外、特に熱帯の鳥というと派手なイメージを持たれる方が多いと思うが、実際はそんなこともない。だから世界中の鳥屋がその中でもド派手なヤイロチョウの仲間(Pitta)やキヌバネドリの仲間(Trogon)を血眼になって探すわけで。南米やアフリカはまだ未踏なのでよくわかりませんが、東南アジアではそんな感じでしょう。上記2つが憧れの的なのは珍しさや見難さに起因する所が大きいですが・・・。



地味ドリの代表といえばチメドリ類やヒヨドリ類なわけだが、その中でもいろいろあって、チメドリならムジチメドリ系、ヒヨドリならチャイロヒヨ系がダントツだろう。地味な中にも良さはあるもんだが、良さのなかでも特筆すべきは存在感。


存在感を出すためには、動きの俊敏さであったり、鳴き声の奇抜さ、模様の繊細さ、顔の表情、めったに姿を見せない珍しさ、ぱっと見の体のボリュームなどなど要素はあると思う。チメドリ類ならサザイチメドリ系(Wren-babbler)がなんとも言えぬ良さを感じる。そう感じる人は多いようで、特に欧米人はそういう傾向が強いらしい。こういった系統の鳥にオリエンタルを感じるのだろうか。

残念ながら私は2種ぐらいしかレン・バブラーは見ていないが、かなり魅力的なグループであることに間違いはなく、これから少しずつ頑張って見ていきたい。お隣台湾には近年スプリット傾向にあるタカサゴミソサザイが生息しております。




写真はレン・バブラーではないですが、同じく地味だがいい鳥ということでセレベスバンケン。スラウェシ島と周辺の属島のみにしか分布しない固有種です。

体長は51cmとでかい。ハシボソガラスくらい。その大きな体から発せられる鳴き声はやはりバンケン類の例に洩れず野太い。ただ、今まで聞いたバンケン、オオバンケンに比べどこか音楽的というか、なかなか雰囲気のある感じだった。「ホッ・ホッ・ホッ・・・」というのが複数個体から発せられると森の中で一つの音楽が奏でられるようだ。森からセレベスバンケンの鳴き声が聞こえてくると、なんだか嬉しい。正体がわからなければ、間違いなく恐怖をおぼえると思いますが(笑)



朝夕や雨上がりなどはセレベスバンケンモドキなどと混じったりしながら割と見やすい場所に出てきますが、写真は撮り難い。

そんななか好条件で体全体がよく見えるショットを押さえることができた。精悍な顔をしていて、いぶし銀的な良さを感じる。


このとき、セレベスバンケンは枯れたヤシの葉に擬態しているに違いないと確信した。何をとっているのかわからなかったが、雨上がりにヤシの葉の上で採餌していた。クモとかだろうか?



新大陸のジアリドリ類(Antpitta)なんかもこういう感じの魅力があるんだろうなと思う。決して派手ではないが、姿の奇抜さ・見難さは人々を燃えさせる重要な要素だ・・・。




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