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2012年7月

2012年7月27日 (金)

夏といえば

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ハシブトアジサシ (Gull-billed Tern / Gelochelidon nilotica




試験も終わり、夏休みです。研究熱心な方に夏休みという単語を発すると、「はあ?」とか黙殺されたりしますが、まあ省エネにもいいし、休めるなら休んだほうがいいんじゃないかと。やるときは集中してやるが、やらないときは全くやらないというのが私のモットー。



今年の夏は山登ったり、海越えたりする予定。体力が持つかどうか若干不安ではありますが、若さに任せてやりたい放題にやろうかと思う。日常生活を真面目に慎ましく生きているので、これぐらいはだいじょぶでしょう。というか、本当の自分を出せる機会がほんとに休暇中ぐらいしかないのだ・・・。



最近色調が暗めな写真が続いていたので、夏ということでアジサシでも。



前期唯一まともな鳥見をしたときの写真。こんときはデジスコのみで、飛んでいる姿は双眼鏡で追うのみだったが、それはそれでいい体験だった。迫ってくる姿を見ていると、自然と胸の鼓動が早くなる。翼下面の黒線の見え方の変化などを追っていると、識別点を見逃してはいけないといった緊張感もけっこうある。

ファインダー越しではどうも視野が狭く、色もくすんでいて、合焦の有無しか意識しないので、はっきり言って鳥自体を見てはいない。まったくもって違う。再認識した。識別も後回しにしてしまう、なあなあな感じ。

そりゃあ、こんな感じで鳥の世界に入って、入ってからもずっとこれだったら、薄っぺらい鳥(の写真撮影)好きを粗製濫造するわけですな。世も末。




この日はたまたま現地で初めて会ったご夫婦と鳥を眺めていたので、平和な気持ちで観察できた。「ほんといい鳥だね~」というおじさんの言葉が妙に印象的だった。双眼鏡やスコープ越しに鳥をじっくり観察する姿勢は大切だし、それが結局は鳥とのほどよい関係・距離を保つことにつながったりする。

最近はスコープもめったに使わなくなってしまったが、そんな自分に、忘れてはいけない大切なことを思い出させてくれた一日でもあった。



まったくいい鳥だったよ、ほんとに。



2012年7月25日 (水)

青の煌めき

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アオショウビン (White-throated Kingfisher / Halcyon smyrnensis perpulchra)




もうすぐ解放されるんだが、例によってテスト前だというのにヤル気がなくなってしまい、気分転換に更新。



アオショウビンはボルネオでは見なかったが、半島では普通に見かけた。日本のカワセミよりも多かったかもしれない。


カワセミ・ショウビンの仲間はファンも多く、人気の鳥ですが、国内もさることながら海外に目を向けるといろいろと魅力的なヤツらがいる。しかもなかなか見応えのある種が東南アジア~オセアニア地域に数多く生息しており、世界中のバーダーを引き寄せる。



いろいろと見たい種はいるが、アオショウビンの輝きを初めて見た時のような感動をいっぱい体験したいものだ。





このときはコウハシショウビン、ヤマショウビン、カワセミなど同じ所に何種かいて、なかなかいい場所だと思った。ヤマショウビンの撮影は叶わなかったが、アオショウビンは適当に振ったら飛翔も撮れて割と満足した。ただ、一瞬だけ姿を現したシベリアセンニュウと思われる鳥が撮影できなかったのは、今も悔やんでいる。


2012年7月22日 (日)

夢喰い

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マレーバク ( Asian Tapir /Tapirus indicus




最近変な時間にしか眠れない。よくないのはわかっているが、直らない。。





さて、このマレーバクというのは有名だが、野生個体を見るのはかなり難しい。タマンネガラ国立公園のとある場所に徹夜で貼り込めば、ミネラル分を舐めにやってくる個体がたまに見れるぐらい。



そんなレアな動物なんですが、どういうわけかあるとき宿泊しているロッジの庭に出てきた。当然僕は興奮するわけですが、そんなレアな動物が人前に堂々と出てきていいのかと冷静に考えればわかるはなし。ただ、なんか圧倒されてひたすら感動してしまった。


保護していた幼若個体を近くに放したので毎朝庭に餌探しにやってくるということはあとになってわかったが、それでもなんか嬉しかった。



可愛らしいし、体が大きいし、なによりもきれいだった。






世の中には「野生」とか「篭脱け」とか「野生じゃない」とか殊更うるさく議論したがる方がいらっしゃいますが、僕はあまり興味が無い。


そりゃあ、僕だって明らかに篭脱けの鳥を発見してもそこまで嬉しくないということは認めるが、「野生」か「篭脱け」かの議論に加わろうとは残念ながら思わない。学術的に認められる短報などでは慎重に行かないといけないのはわかるが、それでも僕にはなんだか滑稽なことのように思えてしまう。


そもそも「野生」とか「篭脱け」とかいう概念は人間が作ったもの、特に近代の西洋的な思想だと思う。だからといってそれを悪く言うつもりはないが、根本的に僕の中には「物事をはっきり分けようと考える本能」が欠如しているので、そう考えてしまうのだろう。「勝ち負け」だってそうかもしれない。非国民と言われようが、勝ち負けを決めるイベントにはそこまで興味を持てない。



なんだかこういうことを言うといかにも「へたれ」っぽいですが、まあそう言われたら仕方ないか(笑)



世の中にあること全て、生命現象であったり、なんであったり、全てが「○か×」あるいは「白か黒」と割り切れないことがほとんどだと今も昔も思う。一種の科学者になる人間が言うことではないかもしれないが、いまだにモノゴトをどっちかはっきりさせたい男性的な人に、なかなか上手い具合にイイタイコトを伝えれないでいる・・。



どうでもいいことを考えてしまう涼しい夜でしたとさ。





2012年7月19日 (木)

スパイダー×ハンター

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タテジマクモカリドリ ( Streaked Spiderhunter / Arachnothera magna magna )





一時はどうなるやらと思ってた夏期の計画もなんとかうまく収まりそう。ふう。このために数ヶ月安心できない日々が続いていたもんだからやっとわだかまりが取れた感じ。

おそらくこれだけ奮闘したんでいい結果が残せるでしょう、たぶん。あとは運を天に任せるのみ。自由に動ける最後の夏を存分にエンジョイしてみせる。学生なんだからさ。時間・資金・体力・気力・自由がバランスよく存在する時というのはまあ今のうちだろうと深く実感するので、だらだらと室内で過ごして浪費しないべきである。




さて、クモカリドリというグループが東南アジアにいます。タイヨウチョウの仲間ですが、嘴が長く、太い、地味ってとこが微妙に違う。属も別。

クモを食べることもありますが、花に蜜を吸いに来ることも多い。



このタテジマクモカリドリは「チュビチチッ!」みたいな感じで比較的鋭く鳴きながらやってくるのですぐに存在はわかるし、大きさも割りと大きい。タイヨウチョウよりも動きもゆっくりしているときが多い。フレイザーズヒルでは道路沿いでもよく見た。他の場所では見なかったので、少し山地のほうがいいのかもしれない。


クモカリドリ類にしては色もはっきりとしていて、若干太めに見えるオレンジ色の脚もチャーミング。割りと気に入った種類。


2012年7月13日 (金)

記憶に残る時間

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クビワヒロハシ (Black-and-yellow Broadbill / Eurylaimus ochromalus )




全くテスト前日だというのにヤル気があまりない。もう深夜に勉強するのも慣れに慣れ、半ば余裕である。人間鍛錬を重ねると強くなるものだ。



そんなとき思い出すのが楽しい記憶。


このときはガイドの口笛で♂♀ペアでやってきて、それはそれは素晴らしい光景だった。姿の見えない侵入者に対して首をかしげているかのようで若干申し訳なかったが、その漫画チックな容姿に改めて惚れ惚れとした。ボルネオで見て以来2回目だった。この個体は♂。小さいのに加え、距離も遠かったが、じっくり観察できた。




さっさとやることやって楽しいことをしたいなあと思う今日この頃。夏休みも近い。今年が自由に動ける最後の夏。充実させたい。


さあ、現実逃避おわり。やりゃいいんでしょ、やりゃ。




2012年7月 8日 (日)

いまだにあこがれる鳥

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カタグロトビ (Black-shouldered Kite / Elanus caeruleus vociferus)



少し進歩して一安心。まだなんか気持ち悪いが。





さて、今でこそ小鳥も好きですが、やはりなんといっても私は猛禽・水鳥などでかい鳥派。鳥見の世界にハマったのも猛禽からです。

8年前の正月にトビ以外に見た初めてのタカであるノスリを地元で見つけてから「バードウォッチャー」から「鳥屋」への道を歩み始めたんだと改めて思います。初めて見たノスリは白くて本当に綺麗に見えたのを覚えています。


それから何日か経ったある日、自分の部屋の窓から小型のタカが狩りをするのを見て、興奮と同時に感動。ただ、図鑑に全く同じ模様の種はなく、考えに考えて導き出した答えは「ハイタカ亜成鳥」。スマートで、眉斑があって、背中に白い斑点があった。

当時オオタカに対してかなりの憧れを抱いていた私はその鳥をどうしても「オオタカ」だと思いたかった。だが、やはり大きさなどが合わない・・・。

この時が「識別」というものをはじめにした最初の記憶です。オオタカの方はその後割りと簡単に見れたのが呆気なかった。






そんなこんなで猛禽に対する思いは強い。今でも恥ずかしながら国産の猛禽を全部見れてない状況だが、憧れだったこのカタグロトビも海外で初見を迎えてしまった。



農耕地帯のような開けた場所に住んでいるが、なかなか海外だとこういう場所に自由に行く事が難しいため、なかなか見れないでいた。普通種なはずなのに。熱帯雨林にはいないし、街中の公園にはいない。郊外の開けた所にしかいないのだ。海外の鳥見では往々にしてこういう事態が発生してしまう。ガイドを雇えば済む話ですが。台湾でもタイワンショウドウツバメ、タイワンヒバリなどを同じ理由で未だ見てないでいる。


てなわけで、最終日近くになってやっと見れたわけですが、意外に距離があった。大きさがチョウゲンボウぐらいで小さいというのもあるが。


もっと近くでじっくり見たいなあと思ってる間に鳥見は終わってしまった。だからなんだかイマイチピンと来ないというかなんというか・・・。

次回じっくり見る機会があれば穿つほどに観察したいなと思っています。アイシャドウに隠れた凛々しい眼を。




2012年7月 5日 (木)

えぼしひよ

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エボシヒヨドリ (Black-crested Bulbul / Pycnonotus melanicterus caecilli)




どうにもこうにも安心できない状況が続く。なんとかならんもんか、この不運よ・・・。最近じゃんけんに勝つようになってきてはいるが。むう。そうこうしてるうちに試験だし。もはや修羅場は乗り越えたけど。





まあ鳥の写真でも載せて景気付け。

日本にはヒヨドリは二種(クロヒヨ入れたら三種かな?)しかいないが、東南アジアには何種もいる。中には~カンムリヒヨドリと名前が付くAlophoixus属のように識別に頭を悩ますグループもいる。チャイロヒヨ系も条件によっては識別困難なときもある。

加えて、潜行性が強かったり、小さかったりする仲間もいてかなり様々な種類がいる。ウロコヒヨドリなんて潜行性が強くて驚いた。それだけ面白いとも言えるんですが。



そんな中、初めて見て結構感動したのが、このエボシヒヨドリ。初めて見つけたときは遥か彼方の木立の中でスコープ距離だった。いろんな標高の鳥が楽しめるフレーザーズヒルでもてっぺんあたりにはミヤマヒヨドリしかおらず、結構下らないといなかった。ただ、普通種だけあって、いるところにはいるみたいだ。まあメグロヒヨドリには負けるが。


警戒心は強いのかと思いきや、この写真の時のように激近のときも。ヘクソカズラのような実を食べていたので、実に夢中だったのだろう。



見る前までは烏帽子のないズグロヒヨドリよりもはるかにいいな、と思っていたが、ズグロヒヨドリもよく見ると虹彩が水色をしていてかなり美しいということが後でわかった。ズグロヒヨドリのほうが個人的には見るイメージだが、場所によって違うと思う。



こんな感じで面白いグループであります。チメドリのように鳴き声に特徴はほぼないが、手頃な大きさで比較的開けたところに出てくるので少し見やすい。意外に種数は稼げないことに気付くかもしれないですが(A;´・ω・)


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