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2012年2月 8日 (水)

祝・再発見

なんかアクセスがえらいことになってるんですが、まあそれはいいことにしましょう。




さて、本日付のニュースで「オガサワラヒメミズナギドリ」の再発見のニュースが流れましたね。とある訃報とともに生き物関係では結構話題のようで、すごいなあと思っております。





オガサワラヒメミズナギドリ(仮称だが、以下使用します)というと、野鳥愛好家の中でもはっきりいってとんでもなくマニアックな鳥で、日本国内で生体を見たことのある人はまず3桁は行かないでしょう。ましてや洋上での飛翔を見たことのある人は何人いるだろうか・・。

そんな激レア・超絶マニアックな鳥がマスコミで放映されるなんてほんとにびっくりです。




そんなオガサワラヒメミズナギドリ、私は幸運にも数年前に観察・撮影しました。おそらくそのときが生態写真が多くの人により撮影された最初のときだろうと思います。


とりあえず、そのときの写真を載せようかと。質が悪いのはご勘弁を。




P1050071





P1050072




P1050074

オガサワラヒメミズナギドリ(仮称)/ Bryan's Shearwater (Puffinus bryani



[Near Mukojima Is., Tokyo, JAPAN, 15/09/2009.]






はっきりいって私の写真では目の上の白色部などは見えませんが、ちゃんとそこまで撮影されている方がいるので、間違いはありません。私の写真では尾羽が黒く、長く見えるのと、翼の形がコンパクトなのぐらいしかわかりませんね・・・。







このときのことは忘れもしません。





大学2年の夏休みの最後。数週間前にやんばると奄美で固有種をコンプリートした私はとどめに硫黄3島クルーズに参加した。狂っているとしか思えないが、行ける時に行っとかねば!ということで強行した記憶が蘇ってくる。



いろいろと鳥も見れ、火山列島を目の当たりにして衝撃を受け、さあ東京に帰ろうかというとき。

日も傾き始めた16:30過ぎ。ベタ凪の水面に飽き始めた頃、船首から右の方向へ小さな黒っぽい、やけに変わった飛び方をするミズナギが飛んだ。ファインダー越しに「セグロナギかな・・」と思いながら撮影してました。そのうち遠くへ行ってしまい、撮影した画像を確認しているとき。



リンク先のおでん屋さんが「今のヒメミズナギドリですよね!?」とその場にいた人たちに確認。


えっ?っと思いながら、Mさんが撮った画像を確認すると、たしかに目の上まではっきり白く、体型も寸詰まりで、かわいく見える。



こ、これは大変なことになったぞ。というわけで船上は騒然となった。おそらく洋上での生態写真の撮影は初めて。観察記録はいくつかあったみたいだが。





私はこのときやはり最初にヒメミズナギドリと言ったおでん屋さんがすごいと今でも思う。そして騒然となったあとにビールを買いに行って、プシュッと一杯やった彼の顔が今でも忘れられません(笑)





あとで聞いたところ、私が撮影したとき以外にもそれっぽいのが何羽か遠くを飛んでいたらしいです。それらは見てませんでした。あの時は当たりだったんですかねえ。







そういう逸話を残したヒメミズナギドリの観察記録も今では貴重な話になってしまった。なんていったって、南半球に生息するヒメミズナギドリ(Little Shearwater / Puffinus assimilis)とは別種どころか絶滅したと思われていた新種の再発見ということになってしまったのだから。




私が観察した当時はまだ南半球のヒメミズナギドリが迷行??あるいは小笠原近海で別の亜種が繁殖??とかいろいろ噂されているだけで、はっきりしたことはわかってませんでした。セグロミズナギドリ(オガサワラミズナギドリ)に似ているが、たしかに目の上が白い個体が存在すると。




ですから、私のライフリストには単に「ヒメミズナギドリ」と書いてあるだけで、迷鳥を見た気分でした。それが今回こんなことになって、ただただ驚いています。






ただ残念ながらこの種は有名にはなっても、ヤンバルクイナのように簡単には見れないのが鳥屋さんとしては悲しいところ。私ももう生きているうちに撮影することはない可能性の方が高いかもしれない。



今はまず繁殖地の発見ですねえ。それが結局保護にもつながりますから。調査時にもネズミの侵入がないようにほんとに気を付けないといけませんね。




色々と思うところはありますが、とりあえずは小笠原諸島に新たな貴重な生き物が加わったことに心から嬉しく思いますし(まだ小笠原諸島で繁殖していると確定したわけではありませんが)、そんな生き物を育んでいるこの生物多様性が高い日本に住んでいることに誇りに思います。

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コメント

なんか盛り上がってますねぇ。あんまりホメられると恥ずかしいのですが、記事をリンクさせてもらいました。ビール飲んでたのは、Hさんというかたがシラオを見てやってたので真似してみただけです(^^;

あの時は南半球にいる個体群の迷行個体なのかなぁと漠然と思っていましたが、複数個体の死体が見つかっているというのは、繁殖している可能性もありそうですね。

いや~やはり絶滅したと思われていたものの再発見というのはニュースになりやすいみたいですね。僕個人的にはクニマスの方が衝撃的でしたが(^-^;


記事のリンクありがとうございます。こちらからもさせていただきますね。

繁殖に関してはいろいろ裏情報とかもあるのでしょうが、私のような素人はただただ報道を待つのみです( ´・ω・`)


おぉ!
すごいね!
セグロミズナギドリと見分けつく感じなのかな?

以前から話はあったみたいで、文一の海鳥図鑑にも画像があるらしいよ!

>ニガリさん

いや~、いろいろとすごいですよね。たまたま観察・撮影できていたので海鳥好きとしては嬉しいです。

「翼がよりコンパクト・目の周囲が白っぽい・下大雨覆の黒線が出ない」というのがセグロナギとの違いだと思います。あとは嘴や体が小さいとかはありますが、なかなか野外で確認するのは難しいと思います。

仮にやはり小笠原近海で繁殖しているならば、これからもっと観察・撮影例が増えても良さそうです。おそらく狙いに行く方もけっこうおられるでしょうし(笑)繁殖期の今なんかは狙い目かもしれませんね。ある程度鮮明な写真を撮ればまずセグロナギとは区別できると思います。


文一の写真が今回の報道で使われていますね。ダンボールのなかにいるあまりかわいくない写真が(;´▽`A``


どうも、ヨタカ屋です。初カキコです
今回の関連で検索していたら早々ひたきさんとおでん屋さんのブログに当たりました(笑)

それにしてもすごいですね!
海鳥図鑑に載っているヒメナギはこいつの可能性が高いということですね
そもそも僕はセグロナギすらまともに見れてないのでまずはそこからなんですが^^;

こんどまたよろしくお願いします
人に任せてばかりで申し訳ないですが・・

>しょうきらんさん


あらら、どうもです。まあ今回のこの記事は「オガサワラヒメミズナギドリ」だったと断定するには半ば強引な要素があるのは自分でも自覚しているのですが、小笠原近海で死体あるいは保護された「ヒメミズナギドリ」様の個体の全てがブライアンズのDNAに一致したというのはかなり可能性は高いと思っています。まあデータが少ないのは目をつぶるとして(笑)


今後の識別点や生態、保全などはおでん屋さんのような若手の研究者に期待したいところであります(*^-^)私は所詮鳥に関しては素人に毛が生えた程度なんで、こういうブログで情報発信していくぐらいしかできません。


今度またよろしくお願いしますね(◎´∀`)ノ

ヒル下がりのジョニーはぜひ持って行きましょう。効くらしいです。

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