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2011年11月27日 (日)

台湾 8/19前編

更新が滞ってしまいすみませんでした・・。何かあったってわけではないのですが。噂のカモは今週見に行ってきました。


さて、航路やカモのことを書いてもいいんですが、久しぶりに台湾のことでも書こうかと。訳が分からなくなっていると思うので、全て終わったらまとめ記事を書いておきます。そこから各日付に飛んでください。




8/19の話です。この日は朝の9時前まで阿里山で探鳥して、それからは下界に下って一気に台北まで帰ろうという予定です。というわけで阿里山は最終日。残っている種ははたして見れるだろうかということでこの日も早朝から。



昨日は御来光を拝みに行っていたので、ホテル周辺はだいぶ日が昇ってからしか見れなかったので、今日ははじめからホテル周辺で。





Dsc_4190 ハシブトガラス(亜種タイワンハシブトガラス)。


朝早すぎて無理やり補正しているので色が変ですが、形態はなんとなくはわかるかと。亜種リュウキュウハシブトガラスに雰囲気は似てるかと思います。台湾ではカラスは少なく、本種は山あいの方に生息していて、あまり人目に付くところには出てこない感じ。朝夕は結構見られましたが、昼間は見た記憶がない。



台湾の亜種Corvus macrorhynchos colonorum は中国にも分布し、どちらかというと大陸系に近いので、将来的には日本のハシブトガラスとは別種になるかもしれません。すなわち、亜種ハシブト(japonensis)・リュウキュウハシブト(connectens)・オサハシブト(osai)をJapanese Crow(Corvus japonensis)に、亜種チョウセン(mandschuricus)・タイワン(colonorum)・macrorhynchosをLarge-billed Crow(Corvus macrorynchos)にスプリットしようということです。こうなったら、対馬のハシブトも別種になりますけどね。




Dsc_4196 カケス。

怖く写ってしまいましたが、かわいく見える時もあります・・。


このカケスも亜種Garrulus glandarius taivanusで、日本とは別の亜種で、時にHimalayan Jay(Garrulus bispecularis)の亜種G. b. taivanusとされることも。

カケスの場合は将来ヒマラヤ系、日本系、中国・ロシア系の3種にスプリットされるかもしれませんね。そうなると、北海道のミヤマカケスは本州・佐渡・九州・屋久島のものとは別種になります。





Dsc_4226 アリサンヒタキ。


おそらく♀だと思いますが、♀タイプというとこでとどめておいた方が無難かもしれません。






Dsc_4227

背面はこんな感じです。ううん難しい。





なんかあまり鳥いないなあと思いながら、歩く。ホテルの前まで来ると






Dsc_4263 アリサンヒタキ♂。


夜灯りに来ていた蛾でも食べに来たのかな。かなり綺麗な鳥ですね。なかなか写真は厳しいですが、見れて良かった。




Dsc_4270


多くのカメラマンが思うような、いい感じのところにはあまり止まらない・・



台湾にはヒマラヤとの共通種も多いですが、この鳥は台湾固有種。





来る前はうじゃうじゃいるかと思ってましたが、そんなことはなく、運が悪かったら見れないかもしれないぐらいの数しか見なかった。季節にも依るのだろう。





残りの見てない種を探すべく歩きまわるが、なかなか気配がない。






Dsc_4305 シマドリ。







Dsc_4313 ズアカチメドリ。







Dsc_4319 メジロチメドリ。





うーむ、この混群にもアリサンチメドリは混じってなかったか・・・。時期なのか運なのか、よくわからないが、他の方の話を聞く限り、時期な気がする。




結局ホテル周辺ではアリサンチメドリ、タカサゴウソ、シロクロヒタキなどの話に聞いていた種は見られなかった。8月はこんな感じなのかもしれない。普通の人は来ませんからね。




昨日撮影できなかったミミジロチメドリでも。



Dsc_4335 ミミジロチメドリ。


結局イマイチ写真しか撮れんかった。かなりけたたましい声で鳴きます。この場所でしか見かけなかった。こういうことがあると他の種もポイントがあるのかもしれませんが、なかなか数日の日程では厳しいです・・。5日あればかなり潰せる気がするが。







急いでホテルに戻って、最後にちょろっと。





Dsc_4354 カンムリチメドリ。






結局狙っていたアリサンチメドリ、シロクロヒタキは見れませんでした。その他もいろいろ落としてますが、この2種は話に聞いてたんで、やっぱりくやしいなあ。まあまたの機会ですね。





てなわけで、タクシーで一気に高鐵嘉義駅まで下る。途中の記憶はほぼないが、あまり寝てはなかったような気がする。




嘉義に着いたのは10時半過ぎくらい。で、高鐵嘉義駅の前には開発を免れた(というか、どう開発しようか迷って、とりあえず放置してる感じ。将来的には駐車場とかになるのかもしれないが)広場があって、そこそこ鳥がいる。フェンスで囲まれた湿地はあまり見れなかったが、街路樹が生えている広場だけでも基本種はいる。





Dsc_4364 ベニバト♂。



まあここではキジバトよりも多い。台湾の農耕地や郊外ではキジバト<ベニバトなのかも。






Dsc_4380 タカサゴモズ。


西表島で初見したときはかなり興奮していたのが懐かしいが、ここではかなり近くで撮らせてくれる。ただ、台北周辺では見なかった。






Dsc_4392 オウチュウ。


どういう年齢なのかとかはわからないが、たぶん最外側尾羽が旧羽で、他の内側尾羽が伸展中。こういう換羽中のオウチュウは結構見かけたが、イメージが違ってたりするので一瞬なんだ??と思うことも。



てか、でかい。30cmですからね。国内では恥ずかしながら見ていないので、この時が初見だったわけですが、もっと小さいと思っていた。タクシーの中から田んぼの電線に止まったり、飛び立ったりしているのを見たときは一体なんの鳥なんだ!?と思った。オナガに動きは若干似ている。やはりカラスに近いんでしょうね。







Dsc_4398 オウチュウ。


こんな感じで何羽も。しかも近い。






Dsc_4406

けたたましく鳴きます。タイワンオナガには負けますが・・。






Dsc_4412 スズメ幼鳥とベニバト幼鳥。



ベニバトの幼鳥が可愛すぎ。なんじゃこりゃ。




こんな感じで楽しい場所です。30分くらい余裕があればベスト。電車の発車時刻までの暇つぶしにどうぞ。




次回は台北。



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台湾’11夏/Taiwan,Aug.,2011」カテゴリの記事

コメント

おぉ、タイワンハシブトじゃないですか、羨ましい。
この前ちょこっと調べていたんだけど、なかなか面白い鳥だねハシブト。


しかしその分類の話も興味深いね。
ミトコンドリアDNAで調べたらオサハシブトとタイワンハシブトが近縁って結果を見たけど、
それとは一致しない分け方だね。
大陸のハシブトと日本列島のハシブトって分け方はたしかにそれっぽいかも。
DNAは領域によって異なる結果が出たりするし鵜呑みにしちゃいかんのだろうけど、
こいつらの分類は面白そうだなぁ。


やっぱりタイワンハシブトのサイズって結構大きかった?


月光守宮さんのブログでハシブトについて書かれていた記事を見て、なるほどなあと思ってはいたんですが、コメントは結局せずでした…。すみません(゚ー゚;


この記事で書いた分類は『BIRDS OF EAST ASIA』(Mark Brazil,2009)に書かれていた内容そのままなんですが、特にどういった理由からそのようにすべきだとかは書いていませんでした。

僕自身は分類学や鳥類学そのものも全く真剣に学んだことはないので、鳥の場合の分類の基準となる詳細についてはわからないですが、近年はやはりmt-DNAを重視しているのだろうとは思います。『BIRDS OF EAST ASIA』を作るときに参照した論文よりも、月光守宮さんが読まれた論文の方が新しい知見を含んでいるのかもしれないです。それなら今後また変わる可能性はありますね。

亜種タイワンハシブトガラスは名前こそタイワンと付いていますが、中国大陸にも広く分布しているわけで、タイワンハシブトとオサハシブトが近縁という研究結果がこの先広く認められたなら、オサハシブトが大陸系に近いということで括られるでしょうね。まあ八重山は本州よりも大陸のほうが距離的には近いので、そっちのほうが納得できそうですが。他の生き物だってそういうのいますよね。ヨナグニサンなんか典型です。

考えてみるとこっちのほうが自然な感じしますね・・。将来的には対馬のハシブトとともに八重山のハシブトも内地のハシブトとは別種になるかもしれませんね。

タイワンハシブトの大きさは特に違和感は感じなかったので、そこそこ大きかったんだと思います。オサハシブトを見たときのような衝撃はありませんでした。


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