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2011年9月 3日 (土)

台湾 8/17前編

台湾早く!っていう要望があったので、書きます。



あと、先に言っときますが、一眼レフに変えたといって劇的に写真の質が向上しているわけではありません。そりゃあ、証拠をゲットできる確率や記録の精度は上がりましたが、「いい写真」を撮ることはまた別の話です。

「いい写真」を撮るには被写体と真摯に向き合い、じっくりと時間をかけて構図や設定などを考えないと不可能だ。でも困ったことに、時間があまりない状況では、限られた時間の中で最大限の成果(ぼくの場合は鳥の確認種数。鳥屋のフィールディングなんてゲームみたいなもんです)を上げるために、次から次へとターゲットを変えていかなければならない。そのことが吉と出ることもあるし、凶と出ることもあるが、異国の地では何もかもが新しいので、様々なものに目移りしてしまうのが自然だと思う。


とまあこんな理由で、写真が下手なのを言い訳してみます(汗)。まだまだ修行が足りんですね。暗いところがダメダメですわ。やはり外部ストロボ買おうかな。内蔵では1/250までしか上がんないし、フードにかぶってしまう。






8/16の昼過ぎの関空発、桃園空港着のジェットスターに乗る。今回は家族旅行です。ジェットスターって機内食お金払うんだね。知らなかった。。オーストラリア行くときはパンかなんか持ってこ。


18時半くらいに台湾着。時差は一時間。与那国は時差ないのに、台湾はあるなんて少し微妙。






この日はすぐに嘉義に移動しなければならない。高鐵桃園駅までバス、駅からは高鐵(新幹線)で嘉義駅まで。所要時間は一時間弱。意外にも人は多い。通勤にも使われているみたい。高鐵嘉義駅からホテルまではタクシー。スリルのある運転でした。日本でもあれぐらい飛ばせたら気持ちいいだろうね。

ホテルに着いたのは22時前くらい。その辺をぶらぶらして、超絶うまい飲み物(鮮百香果QQ青茶)と普通なタピオカミルクティーを飲む。前者を考えた人は天才だと思った。あとはグータ的なカップラーメン食べたり、鶏の空揚げ(副腎付いてた・・)食べたり。新幹線とかは日本とあまり変わらなかったが、町を歩いてみて、ああ外国に来たんだなあと思いました。





興奮してあまり眠れないながらも一時半くらいには就寝。




で、翌17日の朝は5時半くらいには目を覚ますが、まだ眠いのでむにゃむにゃ言ってた。



6時になったらベランダに出て、外でも眺めてみる。したらあら久しぶり。






Dsc_2880_01 ベニバト♀と卵。


もう写真としては失格ですが、記録には。しっかし、粗末な巣だねこりゃ(笑)場所はなんかの広告の上のコーナー。風吹いたらどうすんの!?





Dsc_2884_01

そんな心配もよそに抱卵し始めた。まあいいんでしょうね。


街中にいるハトの大半がベニバトというのも素晴らしいね。ベニバトであることでより一層平和な感じがします。


2009年八重山で見て以来。たしか。





こんなのも。



Dsc_2896_01

アブラコウモリ?


台湾にも分布してるらしいので。耳介はとくに違和感はない。


他にはジャワハッカやヒメアマツバメ、メジロも飛んでた。






Dsc_2926_01 ホオジロハクセキレイ。

意外にも、この時しか見ていなかった。






Dsc_2952_01 ベニバト♂。


与那国島から100kmぐらいしか離れてないのに、いる生き物がまるで違うのは本当に興味深い。まさにFORMOSAです。






さて、朝食を早めに食べて、7時過ぎに予約してたタクシーに乗り込む。阿里山までの往復。帰りは数日後。前日に玉山の塔塔加に行きたくなったので、交渉して行ってもらうことにした。





普通のタクシーなので、鳥がいたからといって軽々しく「あっ!!」なんて言えないのがもどかしいが、まあしょうがない。


途中、シロガシラやタイワンオナガらしき影を見る。標高が上がってきたとき、枯れ木にタイワンジュズカケバト一羽がいい感じで止まっていたのだが、止めてもらうタイミングをなぜだか逃してしまった・・・。ゆるやかなカーブで右車線側だから止まれたのに・・。うう。惜しすぎる。あまりに唐突すぎて見入ってしまったんだろうなあ。






標高1000m?ぐらいで、途中トイレ休憩に道沿いのホテルに。トイレは別にしたくなかったので、その辺を散歩して中標高の鳥でも狙うことに。




Dsc_2964_01 リュウキュウツバメ幼鳥。


亜種は日本と同じらしい。





逆光だが、鳥の生る木があったので、見てみると。





Dsc_2987_01 カヤノボリ。

証拠写真もいいところですが、ぜひとも見ておきたい鳥だった。上に上がりすぎるといない。1500m以下らしい。ヒヨドリのなかま。




Dsc_3000_01

2羽いましたが、なんでだか後ピンになってた。もう完全にMFで撮ってるんで、AFのせいにはしません。

あ、AFはとっくに見捨てました(^ ^;鳥の撮影にはこのシステムでのAFは全く期待できません。

finchbillと言われる嘴をもっとはっきり撮りたかったが、残念。





Dsc_3028_01 キバラシジュウカラ。


いつだか舳倉島に来たキバラガラに似てますが、キバラガラはヒガラを黄色くしたと考えるなら、こちらはシジュウカラを黄色くした感じ。





Dsc_3049_01 ゴシキドリ。


これも台湾固有種。鳴き声が特徴的。もう少しマシな写真をあとで撮ったのでそのときに期待してください。






再び車に乗るが、途中工事中とかでいったん車が山道の途中で止まる。


だから降りる。




Dsc_3078_01 ダイミョウセセリ。

台湾亜種なので、日本産とは印象が違う。





Dsc_3079_01

酷い写真が続きますが、たぶんモンキアゲハだと思う。タイワンモンキアゲハは見なかったなあ。この写真は普通に設定ミスってた。


あとはベニモンアゲハ(だと思う)とか飛んでましたが、全く止まらないので撮影はできなかった。






そんなこんなで10時前くらいに阿里山の駐車場に到着。早めに阿里山閣大飯店にチェックインして、荷物を置いて、玉山のほうへ。






駐車場へ戻る途中、原住民の儀式的なのを紹介してる看板になにやらパピリオが。





Dsc_3081_01 ホッポアゲハ♀。


最初はなんだろ、カラスアゲハかなと思ってましたが、蝶屋氏に見せると、ホッポとのこと。確かに言われてみればそうだなってことで、帰国後判明。♂ほどの鮮烈な印象はないが、なかなかに美しい。


一枚だけ辛うじて裏が見える写真が撮れていたが、あの鮮やかな紅色の痕跡は写ってました。台湾特産種で、山地性なのでぜひとも見たいと思っていた。高2のとき図鑑で見て以来、特徴的な名前がずっと頭に残ってたチョウです。


看板の鮮やかな色に惹かれてかしばらくホバ(?)ってたので連写して証拠は押さえれたが、もっとばっちり撮りたかったなあ・・・






Dsc_3096_01 ウチダウソ(チャイロウソ)。


チャイロウソの亜種ウチダウソといった方が正しいのかな。学名的に。尾羽の軸斑もおさえた。






さて、待たせといたタクシーで玉山国家公園内の塔塔加(現地での発音はタータチャだった。英語表記はtataka。紛らわしいったらありゃしない!!)へ。鞍部と言われる、玉山登山口にいくと、あんな鳥やこんな鳥が近くに・・・ってことで行くことにしたのだ。




阿里山の駐車場からはひたすら山道で、一時間くらいかかったと思う。霧ならあんな鳥が期待できるが、今日は晴れ。まあ晴れの方が気持ちはいいですが。あんな鳥はいつか別の場所で。




Dsc_3108_01 タイワンザル。


もうなんか、日本版ウィキ見ると酷いね・・・。もうちょっといい解説ねえのかよ。世界でここだけの固有種だってのに。Formosan Rock Macaqueってちょーかっこいい英名じゃないすか。尻尾長いし、体色微妙にニホンザルと違うし、素晴らしいです!






で、なんか知らんが、イレギュラーな事態が起こったらしく、派出所的な所(塔塔加警察小隊)で車が足止めを食らってしまった。ゲートが開いてない。なんでだろ。普通は行けると思うのだが。



てなわけで、鞍部までは1.5kmほど林道があり、行けるところまで徒歩で行ってみることに。タクシーの運ちゃんはさっさと嘉義まで客を乗せて帰りたいらしく、制限時間は1時間と言われた。もうちょっといたいのに。。




Dsc_3110_01 ホシガラス。


亜種は台湾亜種N. c. owstoni で、星が少ないが、残念写真しか撮らせてもらえなかった。






林道を歩き始めると、派出所周辺に鳥が多い。閉鎖されている影響か、観光客ゼロ。11時回っていたが、鳥見には素晴らしい条件。





Dsc_3132_01 キンバネホイビイ。


この鳥を見るためにここまで来ました。後にあれれ??と思うことになりますが、阿里山よりも確実に見れるらしい。阿里山では見られなかったということを事前に聞いてたもんで。まあ、ここはたしかに見やすかった。






Dsc_3143_01 キンバネホイビイ成鳥。


道路にいるのがよろしくないですが、すっきり写せました。


タイワンキンバネガビチョウという和名もありますが、使ってる人あまりいないですよね。台湾では「金翼白眉」といい、それに近いキンバネホイビイの方がやっぱりいいです。


これがなかなかいい鳥で、動作も面白く(すたたたたーと走ったりもする)、全長26-28cmとけっこう大きく(ヤツガシラと同じくらい)、顔つきもかわいく、羽根もきれいで、鳴き声も美しい。しかも台湾固有種ときたもんだ。



キンバネホイビイを見て僕の中のチメドリ類のイメージががらりと変わりました。




思えば日本人のチメドリ類に対する偏見は世界的に見ても特異的なものだと思う。欧米人は「とてもオリエンタルな香りがするぜ、いえー」と思っているらしく、あのガビチョウでさえ英名は他にMelodious Laughingthrushというのがあるくらいだ。

ガビチョウは騒がしく、可愛くなく、ソウシチョウも可愛いけどやっぱ騒がしい。どっちも外来種。そんでもって潜行性結構強い。鳴き声は大きいくせに。ダルマエナガとヒゲガラはレアすぎる(これは余計かな?)。これが大半の日本人の考えでしょう。


僕もかつてはチメドリ大嫌い人間を公言してましたが、あのころのぼくが愚かでした。すみませんと言いたい。



これからはチメドリ積極的に見ていこうと思います。

あー、でもBabblerはやっぱ手強いと思うと付け加えときます・・(じゃあ、ほとんどダメじゃん)







キンバネホイビイを愛でていると、前方にフィンチのcall。





Dsc_3160_01 タカサゴマシコ♀。

callはオオマシコのかすかなスィーに似ていたが、微妙に違ってた、気がする。






Dsc_3164_01

これが問題の鳥さん。かわゆいね。

まあ、下面が黄色っぽいからミヤマウグイスだと思う。

翌日もこういうCettiaを何回か撮影したのだが、地鳴きが一回だけ違ったように聞こえた。大体、チョウセンウグイスのように「ジリッ、ジリッ」というふうに鳴いている個体が多かったが、一回だけ「タッ、タッ」というムジセッカ的なcallを発した個体に遭遇した。


で、図鑑を見ると、台湾亜種のタイワンコウグイスがチョウセンウグイスに似た地鳴き、ミヤマウグイスがヤブサメに似た地鳴きや他にもいろいろみたいなことを書いている。


でも、個体の特徴はどれもミヤマウグイスに見える。じゃあ、ミヤマなんだろうね、たぶん。タイワンコウグイス見たいなあ。





Dsc_3173_01

そんな悩ましい思いをしてるぼくをよそにミヤマウグイスちゃんはちょこまかと動き、ぼくを翻弄したのちどこかへ行ってしまった。


明るさ補正をかなりかけてますが、一応見れる。








Dsc_3194_01_2 タカサゴマシコ♂。


先に言っておきますが、これが旅行中のベストショット。これ以降は期待できません・・

綺麗に撮れたので一応クレジット入れときますね。


名前的に固有種かと思いきや、別亜種がヒマラヤと中国西部にいるみたい。




台湾の鳥は固有種ももちろん多いが、別亜種が遠く離れた中国やヒマラヤの高地にいるという種も多いような気がする。たぶん大昔は大陸の山脈と陸続きで、高地に適応した鳥がその山脈に生息していて、海ができてからは台湾だけ離れて別亜種になったという考えが正しいんでしょうが、恥ずかしながら地学的な知識は頭にないので、確信が持てない。


まあ、でも与那国島と島のでき方は異なることは確かだったと思う。


台湾の生物相の特異さ、素晴らしさはこういったことに起因しているのは間違いないだろう。これからも攻め続けたい非常に魅力的な土地だ。








Dsc_3213_01

上面はこんな感じ。美しすぎる・・・。完璧な♂成鳥のようだ。Vinaceous Rosefinchの名の通り赤ワイン色が素晴らしい。


地衣類とともに写せたのも良かった。いいアクセントになってるような気がする。







Dsc_3215_01

Digitalis purpurea


なんで、ジギタリスがあんの?と思いましたが、昔日本から持ち込まれ、阿里山などの高地で栽培されていて、のちに野生化したみたいです(台湾のサイトによると)。



薬理学でよく取り上げられるジゴキシン(強心配糖体)を含むことで非常に有名。毒にも薬にもなりますね。





なんかレアそうな蝶が止まった!




Dsc_3217_01 イワヤマヒカゲ。


やりました!台湾固有種の高山蝶。学名もLethe niitakanaの名を冠するまさに玉山(旧新高山)を代表するような蝶。


撮影時はもちろん種名はわかりませんでしたが、毛がいっぱい生えてるし、こりゃあ珍しい高山蝶だろうなと予想してました。予想が当たった。





これを見た後、30分経過してしまったので、戻ることに・・・。鞍部まであと500mだったのに。行ってみたかったなあ。鞍部までじゃなくても、この辺は一日中いても飽きないだろう。素晴らしい自然だった。台湾では1500m(だっけ?)あたりからやっと日本のような温帯林になるらしく、この辺(たしか2700mぐらい?)で針葉樹が優占の、やっと高山らしくなってきたかなという感じ。日本なら森林限界付近のタカネヒカゲ飛んでるようなガレ場なんですけどね。いやはや興味深い土地だ、ここは。





後編に続く。




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