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2011年4月14日 (木)

あなつばめいきゅう

P1400900 オオアナツバメ / Aerodramus maximus tichelmani




と思われます。おそらく。たぶん。きっと。もしかしたら。(笑)



それほど識別に関して慎重にしないといけないようなグループなんです。アナツバメ類というのは。


アナツバメと言われてもピンとこない人は「燕の巣」と言ったらわかるでしょうか。燕の巣として食べられるのは主にジャワアナツバメやオオアナツバメの巣です。ジャワアナツバメの英名というのはEdible-nest Swiftletであり、もろ食えますっていう名前。Edibleは食用っていう意味です。燕って言ってもツバメHirundo rusticaの巣を食べたら土がじゃりじゃりいってすぐに吐き出すでしょうね。アナツバメの場合は唾液腺からでる特殊な分泌物なので、はるさめでも食べている気分なんでしょう。私は食べたことないのでわかりませんが。



一般的にいえばアナツバメというのは食材なのかもしれないが、鳥屋にとってはたいへん野外識別が厄介なグループ。ボルネオ島にはシロハラアナツバメ、コケアナツバメ、オオアナツバメ、ジャワアナツバメが普通に分布し、ボルネオ中の空を飛びまわっている。あとはオニアナツバメ、Bornean Swiftletが稀にいるらしい。半島側にはヒマラヤアナツバメ、マレーアナツバメもいます。この2種もボルネオで記録されてもおかしくないと思いますが。




日本ではヒマラヤアナツバメ、マレーアナツバメあたりが記録され(他にもジャワアナツバメなども噂は聞いたような気がします)、稀な部類。春の南西諸島のイメージが強い。しかし、私の行ったボルネオ(たぶん東南アジアではどこでもな気がする)では街中をかなりの数が飛びまわっており、空港に着いたら飛行機の中から滑走路わきのアマサギを見て、次は搭乗ゲートまでの道でシロハラアナツバメと思しきアナツバメ類が忙しく飛んでいるのを見たぐらい。ミネラルウォーターのパッケージにもアナツバメ類が小さく描かれてました。






そんな、アナツバメたち。双眼鏡で目視で識別するのはかなり無理があるように思う。地味なうえに飛ぶのが早く、小さい。滑空するときも結構ありますが、そんなときに隅々まで見るのは難しすぎること。私は双眼鏡も壊れていたし、はなっから諦めてひたすらへぼいカメラで撮影してました。アナツバメの飛翔時の識別は撮影してなんぼの世界だと思います。撮影しても結構難しい。なんか図鑑とイメージ違うんですよ。

形態以外での識別は巣材での識別が最も有効と図鑑には書いていますが、今回私は洞窟などには行かなかったのでこれは使えませんでした。




わりと簡単にわかるのはシロハラアナツバメ。これは有名どころではキナバル公園本部の建物に営巣しているのでよく観察できる。他の場所でも見たと思うが、確実なのはここ。



難しいのがオオアナ、ジャワアナ、コケアナ。



私が観察したかぎりコタキナバル市内ではオオがわかりやすかった。割と大型で、腰はネズミ色、尾羽の切れ込みは浅い。


そして最終日あたりになってやっとシロハラ、オオ以外のものを観察できた。それはシグナルヒル周辺によく飛んでいて、下面は割と明るいネズミ色、尾羽の切れ込みは深い、腰は明るいネズミ色、オオより小さい。帰国後も現地でもこれをコケアナツバメだと思っていた。下面が他に飛んでいた種よりも妙に明るいと思ったから。でも、腰の淡色は引っかかっていた。




ところが。このサイトを何日か前に見て驚いた。

あれ、これってジャワアナだったの!?



確かにそう言われて見ればそう見える。腰の色もこれで解決された。となると、コケアナは??となるが、今それは撮っているか調査中。なんか撮ってない気も。もうすでにリストをお送りした方もいますが、コケアナはジャワアナっぽいことをここで伝えておきます(A;´・ω・)


コケアナは尾羽の切れ込みと翼の形が違うもよう。腰は明るくない。うーん、難しいです。


ジャワアナと思われる写真はまたいつか載せます。




こういう過程があって、日本で記録されるアナツバメ類は安易に識別するべきじゃないなあと再認識しました。ヒマラヤアナっぽいのは全部ヒマラヤアナにしてしまいたいところですが、ちゃんと鮮明に撮影しないとなかなか断定は。。撮影できても識別は難しいときももちろんあるでしょう。私は2009年3月に西表島でヒマラヤアナツバメを見てることになってますが、まあ参考程度の記録ですね。でもアナツバメ類であることは確かでした。フィリピンにはまた違った種類もいるようですし、なかなか難しいグループです。






こんな識別が厄介なグループ、ボルネオにまで来て真剣に見てる人もあまりいないと思いますが、私は別に嫌いなグループではないので今度東南アジアに行くときも空を見上げます。その時は連写抜群の一眼を持ってバシャバシャと現地人に怪訝な顔をされながら。

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