« 宮古島~白露の渡り~9/20 | トップページ | 北海道 8/16 »

2010年10月30日 (土)

北海道 8/15~古潭守神威

さて、知床での話。私にとってこの日の夜は特別。はやる気持ちを抑えながら、美味しい夕ご飯をいただく。貧乏旅行者には身に沁みます。。



この夜は小雨時々強く、微風といったところ。さほど問題はない。




20時からスタンバイ。すると間もなく舞い降りた。






P1290546 シマフクロウ(Ketupa blakistoni / Blakiston's Fish Owl )



国の天然記念物、絶滅危惧種ⅠA類。言うまでもなく希少で、世界的な分布域も狭く、日本以外では極東ロシアや樺太に生息するが、海外で見る方が逆に難しいだろう。



そんな10年ぐらい前までは生きてるうちに見れるんだろうか?と夢見ていた鳥が私の目の前に佇んでいる。アイヌの人々が神聖視したその生き物を生き物屋の視点で見るにはあまりに存在感がありすぎた。





P1290564 ヤマメ(サクラマス)を捕った。




P1290608
先ほどの個体は♀で、こちらは♂。左脚に足環が付いている。




Dive 狩りの瞬間。


見れただけでも私にとってはすごいことなのだが、人間欲深いもので形に残そうとしたがる。私も例に洩れず撮影に勤しんだが、私の愛機ではなかなか厳しいもので、こうやってぶれる。





P1290628

こういう姿を見ていると、鳥というよりも、なんだか獣みたいだ。それも何か霊的な力を持っているように見える。アイヌの人々がコタンクルカムイ(集落の守り神)と呼んだのもうなずける。





P1290667

♂の方がひょうきんな顔つきをしていて、これはまさにプーさんに出てくる物知りなオウルの顔みたい。




P1290725

大きさは日本最大級のフクロウ類ということで、やはり大きい。はじめ見たときは想像していたよりも少し小さいと感じたが、ずっと見ていると、普通の鳥の大きさではないことに気付かされる。





P1290733 ♂の得意そうな顔。




P1290759 ♂の様子を見に♀(奥)もやってきた。


♀のほうが、眼光鋭く、強そうであるが、その中に秘められた母性を感じた。





P1290770 ♀の前での狩り。失敗できない。




P1290782 表情を崩さない♀が好きだ。




私が訪れた時期はちょうどヒナが巣立つか巣立たないかの時期だったらしく、背後から「ピーピー」という鳴き声が時折聞こえた。親は餌を捕まえるとしばらく辺りをうかがうようにじっとしていたが、ヒナに見せて、巣立ちを促していたのかもしれない。




P1290785 ♂が飛び去ると、♀は自分の食事をすることに。爪が鋭い。




P1290892 狙いを定める。




P1290981 美しい・・・


垂れ下がった羽角もなかなか。撮影しているときに雨は大変だが、雨に濡れた生き物もまた艶やか。



P1290952 岩をがっしりと掴んでいる足指が生々しい。




P1290955




いろいろと感動したが、一つ意外だったのはさえずりも聴けたこと。年中さえずるらしいが、まさか聴けるとは思ってなかった。「ボーボー、ウー」というフレーズは実に印象的だった。「ボーボー(↗、↗)」が♂で、すかさず♀が「ウー(↘)」と続ける。






Dscn5372 デジスコには近すぎた。







撮影も長時間に及んで、そろそろかと思っていたが、思うような理想の画が撮れない。


ISOを1600に上げても荒れない一眼レフならSSを1/400あるいはそれ以上まで稼ぐことができるのであろうが、私の愛機ではISOは200までぐらいに止めておかないと酷く荒れてしまう。そうなると必然的にSSは1/20とか恐ろしいくらいの値になってしまう。数うちゃ当たるに頼るしかないのです。





チャンスは到来した。長い間餌と格闘する♀。





P1300001

初列風切の美しいことよ・・・



P1300004



Kamui1_2  


・・・・!!




P1300007



P1300008



・・・・。




連写した数枚の中に確かな手ごたえを掴んだ。





P1300015

もう撤退する覚悟はできていたが、まだ一緒の空間に居させてくれるらしい。





P1300020



どうやら失敗したようだ。恨めしげな目つきさえも神々しく見える。




P1300021 最後の一撃。




P1300028

横顔。




P1300044_2 自分で食べようとはしない。




P1300047



P1300048




お腹をすかせたヒナのもとへ帰って行った。。



私は今起きたことの余韻に浸りつつも、液晶を確認した後、安心し、眠りについた。


最後には周りで起きている人間は私一人となっていて、コタンクルカムイと文字通り一対一の貴重な時間を過ごした。




撮影時間5時間、撮影枚数600枚、舞い降りた回数9回。


間違いなく旅のピークだった。



知床の自然、シマフクロウ、同行者、現地の方々、愛機すべてに感謝。

« 宮古島~白露の渡り~9/20 | トップページ | 北海道 8/16 »

北海道’10夏/Hokkaido2010」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1235809/37451660

この記事へのトラックバック一覧です: 北海道 8/15~古潭守神威:

« 宮古島~白露の渡り~9/20 | トップページ | 北海道 8/16 »

ご注意

  • Copyrightⓒ2009-2017 Y.YAMAZAKI “Hitaki”All Rights Reserved.
  • お問い合わせ
    本ブログに掲載されている画像の著作権は全て“ひたき(Hitaki)”に帰属します。画像を使用・転載されたいとき、ご意見・ご感想は記事中コメントまたはPCメールにてご連絡ください。 ⇒p1nkfloyd926◎yahoo.co.jp (◎を@に)

機材

  • 【カメラ】
    PanasonicFZ30(-2009.8.借り物),FZ50(2009.9.-2011.5.),S5100,NikonD7000(2011.6.-),D500(2016.6.―)
  • 【レンズ】
    SIGMA50‐500mm(2011.6.-)、Nikon Micro Nikkor 55mm(2011.12.-)、SIGMA 17-70mm(2015.7.―)、Nikon 200-500mm(2017.6.―)
2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ