2017年10月29日 (日)

タラマンカの宝石

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Fiery-throated Hummingbird / Panterpe insignis


気づけばもうこんな季節で、冬鳥が身近にいるわけで。

私はというと相変わらずやってます。。這うようなペースですが。


コスタリカの思い出でも。




多くの鳥好きがまず思い浮かべるのはケツァールことカザリキヌバネドリ。文句なしのスターバードで、これを見ずして帰れない。

国鳥かと思いきや、そうでないところも面白い。まあ、生息地も人里からは離れてるのもあるかも。



カザリキヌバネドリが生息するのは、あらゆる幹や枝が苔むすような、ものすごく植物の勢いがあり、なおかつ霧がよく発生する熱帯雲霧林。標高2000m前後。カリブ海からの湿った季節風が山脈にあたって雲となり、雨を降らせます。雨季にはそんな光景もみられました。東側からどんどん湧き上がる雲は日本アルプスの稜線歩きを彷彿とさせました。。

熱帯で探鳥するなら、そういった場所は初心者でも行きやすいので、イメージはつきやすいかもしれないです。台湾なら大雪山、半島マレーシアならフレイザーズヒル、ボルネオならキナバル山みたいな少し高めの山。



そんな場所にはカザリキヌバネドリのほかにも様々な鳥がいます。その中でもやはり魅力的なのはハチドリの仲間でしょう。

常時6種類前後が見られるのもなかなかすごい。


では、コスタリカの高標高に住むハチドリでも最も見たくなるのは、何かというと・・


このヒノドハチドリかなと思います。美しさ、観察難易度的に。


ヒノドハチドリはカザリキヌバネドリのコスタリカでの分布域とほぼ被っていて、有名なタラマンカ山脈だけでなく、北西部の山地にも生息しています。私が観察したのはタラマンカ山脈です。コスタリカ最高峰のムエルテ山もあり、3000mを超える地点もあります。


このヒノドハチドリ、多くの人がケツァール観察のために宿泊するロッジよりも少し標高の高い場所に多く来るというのも少し憎らしい。




特徴的なのは見る角度や興奮度によって変化する構造色。



2

この写真でわずかに「火喉」がわかる程度。もっと赤く見えます。

観察していると、正面から見下ろすような角度がどうやら一番きれいに赤くなるとわかりました。




美しい・・。まさにmagnificentや・・。と思うのですが、magnificentの名を冠しているのは、一つ前の記事に出したアオノドハチドリ。こんな美しい2種が全く同じ場所に出現するのだから、やはりコスタリカはおそろしい。


アオノドハチドリのほうは雌雄で色彩が異なり、雌はそこそこ地味でかっこいい。(気づいたら英名、Rivoli's Hummingbirdに変わってますね・・。今年から。)






ハチドリは他の個体に対してアグレッシブで、ハチのようにぶんぶん飛び回り、とんでもない色彩を見せびらかしながら熱帯の森を飛んでいる。。


というのは間違ったイメージではないですが、それは多くの個体が集まる場所で、こんな感じ↓でまったり休んでいるときもあります。


3


こちらは単独で休んでいるとき。


最初なんの種類かわからなかったが、よくよく考えてみるとヒノドハチドリ以外思い浮かびませんでした。違ってたらむしろ嬉しいですけど(笑)そう、火喉が見れないと意外にも識別に迷いが生じるのです。


これは多くの人が宿泊するロッジの一角で撮影。標高的にはベストよりも低かったですが、ちゃっかりいましたね・・。腹のエメラルド色がこんなにもきれいだったとは。





標高が高い場所にはわんさかいて、少し標高を下げると少なくなって目立たなくなる、そんなハチドリでした。なかなか魅力的。


ケツァールもいいですが、構造色マニアならこちらもお忘れなく。一応コスタリカ・パナマの高山だけの局地的な分布です。





2017年8月11日 (金)

PURA VIDA

Mag

Magnificent Hummingbird / Eugenes fulgens  アオノドハチドリ



今までで一番放置してしまったかもしれませんが、暑さに負けながらしぶとく生きています・・・。

現在進行形ですが、なかなか自分に正直に生きていくのが難しいなと思いつつ、静かにstruggleしている日々。毎日一歩ずつ進むべく生きていますが、なかなかね。。

こんな私ですが、実はめでたく結婚しました。ここ数年私にとっては目まぐるしくて、自分という存在を確かめながらも、変化していこうと努めていました。今も変わりはないですが、少し一息ついています。




そんなわけで、先月新婚旅行に行ってきたのです。



なぜだかわかりませんが、私は昔から新婚旅行というものに勝手に異常なほどまでにある種のこだわりみたいなものを持ってました。一生に一回だけ行くからには、、ということなのかもしれませんが、慎重かつ大々的にドカーンとやりたかったのです。


その夢を叶えるべく、中米・コスタリカを訪れました。そう、あの有名なコスタリカです。引退した人たちが行く。


鳥を見る人にとってはそんなイメージかもしれませんが、私にとっては絵本の『ジャングル JUNGLE (松岡達英/著)』のイメージでした。

何歳の時に読んだか覚えていませんが、怖そうだけど楽しそうな、まさにわくわくどきどきするような夢のような場所が世界のどこかにあるんだな・・・。

こんな思いがずっと頭の片隅にありました。




そして私は幸運なことにそれを実現させることができました。日常生活を送るうえで不満も苦しさもありますが、今回ばかりはこの旅を実現にさせるに至ったすべての境遇に感謝していたわけです。



あのケツァールが飾り羽をたなびかせる熱帯雲霧林。

ホエザルが吠え、色鮮やかなオオハシが飛び交う低地熱帯雨林。

川面に佇むグリーンイグアナやバシリスク。微動だにしないアメリカワニ。

足下に続くハキリアリの行列、ゆっくり跳ねるイチゴヤドクガエル。





生き物の楽園という陳腐な表現しかできないが、ほんとにそういった風景はありました。



熱帯雨林は何か国か訪れましたが、その中でも新熱帯区 Neotropic は群を抜いて刺激的でした。いつか本場である南米にも訪れたい。もちろんコスタリカも再訪したい。

また来なければ。。という目標ができた。



ちょっと無理な日程を作ってしまったけど、「日本は確かに素晴らしい国だが、海の向こうには全く異なる人種・風景・言語・食・価値観・そして生き物がいて、どれもかけがえのないものだ」ということも、伴侶とともに体験することができて、私自身は大きな仕事をやり遂げたような満足感を得られました。



夢のような時間も矢のように過ぎ去り、あとは前を向いて歩み続けるしかないですが、間違いなく人生の糧になった気がします。この旅で得たすべてのことを忘れずに生きていきたい。



Iguana


人生なんとかなるかな・・。



PURA VIDA  !

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